インフルエンザの症状2017-2018!初期症状からa型b型の症状や潜伏期間を解説
2017/11/05
今回は、インフルエンザの症状2017年から2018年の特徴をご紹介していくとともに、インフルエンザa型b型の症状の特徴や初期症状、対処法、潜伏期間について具体的に解説しています。
寒い時期になるとインフルエンザが気になりますね。
「インフルエンザの初期症状は?」「風邪の症状との違いは?」「熱がでないけどインフルエンザの症状なの?」「a型b型ってなに?」とお悩みのかたも多いと思います。
そこで当記事では
- インフルエンザと風邪の症状の違い
- インフルエンザの潜伏期間と症状の変移
- インフルエンザの初期症状(発症後約1~3日)
- インフルエンザ初期以降の症状(発症後約4~10日)
- インフルエンザa型b型の症状の特徴
- インフルエンザが重症化した場合の症状
- インフルエンザの症状を改善するために
といった内容で、インフルエンザの症状について詳しくご紹介したいと思います。ぜひ参考にしてください。
なお、2017年から2018年にかけて流行するインフルエンザ症状の特徴は随時更新していきます。
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インフルエンザの症状2017-2018!初期症状からa型b型の症状や潜伏期間を解説
インフルエンザと風邪の症状の違い
インフルエンザに感染してることに気づかず、普通の風邪だと思ってしまいがちです。
そこで、インフルエンザの症状についてお話しする前に、インフルエンザと風邪の違いについて少しご説明します。
インフルエンザとは
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスが喉や気管支、肺で感染し増殖することにより引き起こされる急性感染症です。
多くは高熱を伴い急激に発症します。
関節痛や筋肉痛、全身倦怠感などの「全身症状」があり、風邪に比べて症状が重く治りにくいのが特徴です。
風邪とは
風邪とは、ライノウイルスやコロナウイルスなどにより引き起こされる感染症です。
多くは発症後の経過はゆるやかで発熱も軽度です。
くしゃみや鼻水・鼻づまり、喉の痛みなど上気道炎症状・呼吸器疾患などの症状が顕著です。
インフルエンザと風邪の見分け方
インフルエンザと風邪は一見同じように見えますが、全く違うものです。以下でインフルエンザと風邪の主な違いをまとめました。
インフルエンザであるか、風邪なのかを見分ける際の参考にしてください。
感染する時期
- インフルエンザは季節性を示す
(日本では例年11~12月頃に流行が始まり、1~3月にピーク) - かぜの場合は1年を通してみられる
原因ウイルス
- インフルエンザは「インフルエンザウイルスa型b型c型」
- 風邪は「ライノウイル」「コロナウイルス」「アデノウイルス」
感染経路
- インフルエンザは「飛沫感染」「接触感染」
- 風邪は「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」
潜伏期間(症状が現れるまでの期間)
- インフルエンザの潜伏期間は1~2日前後
- 風邪の潜伏期間は平均4~5日前後
発症期間
- インフルエンザは10日ほど
- 風邪は通常3日以内、長くても1週間程度
症状の進行
- インフルエンザの症状は急激に進行する
- 風邪の症状はゆるやかに進行する
発熱
- インフルエンザでは突然の高熱(38~40度前後)が顕著
- かぜの場合は軽度の発熱(微熱から38℃前後の発熱)
初期症状
- インフルエンザの場合は高熱のほか、関節痛や筋肉痛、頭痛、悪寒(寒気)倦怠感(だるさ)など「全身症状」を伴う
- 風邪の場合はかぜの多くの場合は、くしゃみ、喉の痛み、鼻水・鼻づまりなど「上気道症状」が顕著である
なお、風邪とインフルエンザの合併症では、喉の痛みや咳、鼻水などの症状から発症することもあります。
その場合、すぐ後から高熱、関節痛や筋肉痛などインフルエンザ特有の症状が続きます。
また、インフルエンザは重症化すると、インフルエンザ脳炎や肺炎を引き起こすので注意が必要です。
インフルエンザの潜伏期間と症状の変移
インフルエンザウイルスに感染すると
- 約1~2日の潜伏期間を経てインフルエンザを発症します
- 発症後約1~3日は「全身症状」が現れます
突然の高熱(38℃以上)
関節痛、筋肉痛、頭痛
全身倦怠感(だるさ)、食欲不振 - 発症後約4~10日は「上気道症状」や「消化器症状」が現れます
咳(せき)、喉の痛み、鼻水や鼻づまり、腰痛や悪心(吐き気) - 発症後10日前後で症状が落ち着き治癒します
インフルエンザの潜伏期間
インフルエンザの潜伏期間は通常1~2日ですが、場合によっては1週間ほど潜伏することもあります。
これはa型b型c型どのタイプのインフルエンザでも同じ潜伏期間です。
そして約1~2日の潜伏期間を経て、高熱や筋肉痛などインフルエンザの症状が発症します。
このように、インフルエンザウイルスの感染から発症までの「潜伏期間」が、およそ1~2日と極めて短いため、ひとたび人への感が始まると急速にウイルすが増殖し猛威をふるうことになります。
この潜伏期間の短さが、インフルエンザ感染拡大の原因の1つとされている原因です。
インフルエンザの全身症状
インフルエンザ発症後約1~3日は初期症状として「全身症状」が現れます。
そしてインフルエンザウイルス量は初感染後48~72時間後にピークに達します。
このとき免疫細胞を活性化しウイルスへの攻撃力を高めるため体温が急激に上昇します。
その結果、38度以上の高熱や全身の痛み、倦怠感などの全身症状が急激に進行します。
※なお、インフルエンザは肺炎や脳炎(インフルエンザ脳炎)などを合併して重症化することがありますので注意が必要です。
インフルエンザの「呼吸器症状」や「消化器症状」
インフルエンザ発症後(高熱が下がり始めて)約4~10日は、主な症状として「呼吸器症状」や「消化器症状」が現れます。
それでは次に、インフルエンザの段階的な症状を詳しく見ていきましょう。
見分けるポイントや対処法も参考にしてください。
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インフルエンザの初期症状(発症後約1~3日)
突然の高熱の症状
インフルエンザの初期症状で最も代表的な症状は「突然の高熱(38~40℃)」です。
なお、高熱の基準は平熱が平均的な方を対象としています。平熱が低い方や高い方では発熱の基準が違いますので目安としてお考え下さい。
39度以上の高熱の症状
インフルエンザ発症後すぐ39度を越える高熱が出た場合、40度以上の高熱になる可能性があります。
ただし、インフルエンザの検査は発症から12時間~24時間以上経っていなければ、正しい検査結果が得られないとされています。
しかし、このようにかなり熱が高い場合は、発熱から12時間~24時間を待たずに早めに病院を受診してください。
38度台の高熱の症状
インフルエンザ発症後、ガタガタ震えるほどの悪寒とともに突然38度を越える高熱が出る場合があります。
この場合、インフルエンザ検査の正しい結果を得るために、発熱から12時間~24時間以上経過してから病院を受診するようにしましょう。
この時、脱水症状を防ぐために十分な水分補給をして、安静にしてください。
37度台の微熱の症状
インフルエンザ発症後、一般的に3日~4日経過すると熱は37度台くらいで落ち着き、症状も改善されて体も楽に感じます。
しかし、体内から完全にインフルエンザウイルスがいなくなったわけではありません。
感染の拡大を予防するためにも外出を控え、安静にしてお過ごしください。
外出が可能となる目安の時期は、インフルエンザを発症して5日経過+高熱が下がって2日(幼児は3日)を経過する一週間ほどとされています。
高熱の対処法
- 医療機関を受診する
医療機関を受診し処方される抗インフルエンザ薬を使用します - 解熱剤を使用する
病院で処方される解熱剤を用法用量を守って使用します。
市販の解熱剤を使う場合は成分によく注意してください - 水分補給する
脱水症状を防ぐため水分を補給します。
このとき、水だけではなくナトリウムなどの電解質も含まれている経口補水液やポカリスエットで水分を補給するとよいでしょう - 冷やす
手足が熱い、顔が赤いなど熱が上がりすぎてこもっている時は体を冷やします。
このとき、首の後ろや脇の下、足の付け根など太い血管が通っているところを冷やすのが効果的です。
氷嚢(ひょうのう)がなければ、保冷剤をタオルで包むなどして代用しましょう - 温める
手足が冷たかったり、寒気や悪寒などを感じてるようであれば体を温めます - 救急車を呼ぶ
意識混濁、痙攣(けいれん)、震えが止まらないなどの症状がある場合は救急車を呼びましょう。
特に子どもの場合は高熱による熱性けいれんを起こしやすいので注意が必要です
関節痛や筋肉痛の症状
インフルエンザの初期症状として代表的なのは、発熱と共に起こる「筋肉痛や関節痛」です。
特に運動もしていないのに、原因不明の筋肉痛や関節痛に襲われます。
では、なぜインフルエンザで筋肉痛や関節痛が起こるのでしょうか?
インフルエンザウイルスに感染すると、人の身体はウイルスを撃退しようと防御反応に従います。
ウイルスが体内に浸入すると、そのことを脳に伝えるため分泌されるのがサイトカインという物質です。
このとき共に生成されるプロスタグランジンという物質が炎症を起こし、筋肉や関節の痛みを発生させます。
インフルエンザの関節痛や筋肉痛は、ウイルスを撃退しようとする身体の防御反応の副反応というわけです。
辛い筋肉痛や関節痛は発熱との関連性が深いため、熱が下がれば自然と痛みも緩和します。
一般的に3~7日ほどで筋肉痛や関節の症状は治まるとされています。
関節痛や筋肉痛の対処法
- 患部を冷やす
痛む部分を冷やすことで膨張して太くなった血管を収縮させ、炎症による痛みを緩和することができます。
保冷剤などをタオルで包んで、冷えたら離すなど間隔をおいて徐々に冷やすようにしましょう - 解熱鎮痛剤を使用する
病院で処方される解熱鎮痛剤を用法用量を守って使用します。
市販の解熱鎮痛剤を使う場合は成分によく注意してください - リッラクスする
アロマや音楽などにより筋肉の緊張状態をほぐし、神経の流れを穏やかにすることで鎮痛作用を促進します - 入浴しない
インフルエンザで関節痛や筋肉痛がある場合は入浴すると症状を悪化させることがあります - 体を適度に動かす
長時間、同じ体勢で寝たきりでいると筋肉がますます硬化します。
適度に無理のない程度に体を動かすようにしましょう
頭痛の症状
インフルエンザの初期症状として代表的なのは、発熱と共に起こる「頭痛」です。
風邪などの頭痛と比べ、強い痛みを伴う、長引きやすく、熱が下がったあとでも症状がでやすいのがインフルエンザによる頭痛の特徴です。
頭痛も筋肉痛や関節痛と同様、原因は「プロスタグランジン」と呼ばれる物質にあります。
プロスタグランジンはウイルスの増殖を防ぐため、発熱を強め、血管を拡張し血流を促進する防御本能を発揮します。
その結果、身体の副反応として頭痛の症状が起こってしまうのです。
また、熱など他のインフルエンザ症状が治まったとしても、完全にウイルスが体内から排出されていなければ、頭痛だけの症状が続くこともあります。
ただし、インフルエンザの症状が治った後にも一週間以上頭痛が治まらない場合は注意が必要です。
重症化していたり、病気がかくれている可能性もあるので、早めに医療機関を受診しましょう。
頭痛の対処法
- 医療機関を受診する
医療機関を受診し処方される抗インフルエンザ薬を使用します - 解熱鎮痛剤を使用する
病院で処方される解熱鎮痛剤を用法用量を守って使用します。
市販の解熱鎮痛剤を使う場合は成分によく注意してください - 冷やして膨張した血管を収縮させる
痛む部分を冷やすことで膨張して太くなった血管を収縮させ、炎症による痛みを緩和することができます。
保冷剤などをタオルで包んで、冷えたら離すなど間隔をおいて徐々に冷やすようにしましょう - 温めて血行を促進する
首の後ろには太く長い頸動脈がありますので、そこを蒸しタオルなどで温めることで頭全体の血流が促進されりと同時に眼精疲労からくる頭痛もスッキリします。
くれぐれも火傷には気をつけて行いましょう - 冷やすか温めるか?
基本的にインフルエンザによる頭痛は炎症による痛みなので冷やします。
ただし、寝ている状態が長く続いた時の筋肉のコリからの頭痛には温めた方が効果的な場合もあります
頭痛の治し方について、詳しくは『すぐ頭の痛みを緩和する即効12の対処法』を参照してください。
全身倦怠感(だるさ)の症状
インフルエンザの初期症状として全身の倦怠感から「だるい」という自覚症状があります。
インフルエンザによる倦怠感(だるさ)の症状の原因として
- 高熱による細胞のダメージや体力の消耗
- 筋肉痛や関節痛による強い痛み
- 寝てばかり動かない状態からの血行不良
- 鼻づまりによる脳の酸欠状態
- 脱水症状
- 薬の副作用
といったことが考えられます。
インフルエンザによる倦怠感は、インフルエンザ発症から2日経過~高熱が下がり2日ほど経過するまで続く可能性があります。
なお、倦怠感があり、インフルエンザによる発熱が一週間たっても下がらない場合は、かなり免疫や抵抗力もさがっている可能性があり注意が必要です。
また、インフルエンザの解熱後も倦怠感のだるさが長く続くようであれば、インフルエンザ以外の別のウイルス(風邪など)に二次感染している可能性もありますので、早めに医療機関を受診しましょう。
倦怠感の対処法
- 医療機関を受診する
医療機関を受診し処方される抗インフルエンザ薬を使用し根本から治す - 同じ姿勢を長時間続けないようにする
寝返りをうつ、無理のない程度に起き上がるなどで、全身の血流の流れをよくしましょう - ストレッチで筋肉をほぐしリラックスさせる
ストレッチによって筋肉をほぐし筋肉をリラックスさせることで、心身の緊張やストレスを解消して倦怠感を緩和しましょう - タンパク質を摂取する
タンパク質は傷付いた細胞を修復させる栄養素であり、食べることで倦怠感の改善に役立ちます。
肉類、魚介類、卵類、大豆製品、乳製品に多く含まれています - 十分な睡眠をとる
睡眠は疲労回復に効果的です。
だるいと感じた時は無理をせず、8時間程度の睡眠をとり、体力や免疫力を回復させましょう
食欲不振や吐き気・嘔吐・下痢の症状
インフルエンザの初期症状として吐き気や嘔吐・下痢という症状があります。
体がインフルエンザウイルスの侵入を拒絶し吐き気や嘔吐・下痢という症状があらわれます。
また、腸まで届いてしまったウイルスを排出させようと下痢の症状が起こることもあります。
インフルエンザ流行の時期はノロウイルスなどの流行の時期とも重なるため、判断が難しくなります。
そこで、ノロウイルスかインフルエンザの症状の区別として、同時に38度以上の高熱、筋肉痛や関節痛、倦怠感(だるさ)など全身症状があるかないが、判断基準のポイントとなります。
吐き気や嘔吐と同時に上記の全身症状が同時にあるようなら、インフルエンザによる症状の可能性が高いです。
なお、インフルエンザウイルスに対する防衛反応以外の吐き気や嘔吐・下痢の原因として
- インフルエンザ予防接種の副作用
- 抗インフルエンザ薬の副反応
- ウイルス性胃腸炎
といったことが考えられます。
吐き気や嘔吐・下痢の対処法
- 嘔吐や下痢を我慢したり止めない
嘔吐や下痢をすることは体がいち早くウイルスを体の外に排出しようとしている働きなので、むやみに止めてはいけません。
医療機関を受診し医師の指示に従いましょう - 水分補給する
脱水症状を防ぐためこまめに水分補給をします。
このとき、水だけではなくナトリウムなどの電解質も含まれている経口補水液やポカリスエットで水分を補給するとよいでしょう - 吐き気や嘔吐の症状がある場合は横向きに寝る
幼い子や高齢の方は仰向けの状態でいると、もし嘔吐した場合に嘔吐物が気道を閉塞してしまう可能性があります。
横向きに寝かせてあげることで嘔吐物を詰まらせないようにしましょう
腹痛の治し方について、詳しくは『お腹が痛い時にすぐ痛みを緩和する6つの対処法』を参照してください。
インフルエンザ初期以降の症状(発症後約4~10日)
インフルエンザを発症(高熱が下がり始めて)し約4~10日は、「呼吸器症状」や「消化器症状」が現れます。
ウイルス量は72時間でピークに達した後は徐々に減少していき、多くの方の場合では発症後10日前後で症状が落ち着きます。
もし、なかなか症状が治まらず熱が続いている場合は、合併症などを引き起こしている可能性もあります。早めに医療機関を受診してください。
咳(せき)や痰(たん)の症状
咳や痰はインフルエンザの主な症状の1つです。
咳や痰は体内からインフルエンザウイルスを排出しようとするためあらわれる症状です。
つまり、咳や痰の症状は身体の正常な防衛反応といえます。
インフルエンザの咳や痰の特徴
- インフルエンザの初期症状として咳や痰の症状があらわれる場合は、38℃以上の高熱、筋肉痛や関節痛、倦怠感など全身症状を伴うことが特徴です
- インフルエンによる高熱が下がり、治りかけに咳や痰の症状があらわれる場合は、風邪の症状と比べて長引くという特徴があります
- また、風邪の場合は黄色など色のついた痰が出ますが、インフルエンザに感染した場合には、透明の痰が出ます
咳の治し方について、詳しくは『咳のみが止まらないときの薬と対策!』を参照してください。
喉の痛みの症状
喉の痛みもインフルエンザの特徴的な症状です。
ウイルスの侵入により体の免疫がウイルスと戦った結果、炎症が起こり喉の痛みが生じます。
つまり、喉の痛みは身体の正常な防衛反応の結果として起こる症状だといえます。
インフルエンザと風邪の喉の痛みの比較
インフルエンザの場合は、まず全身症状である高熱や筋肉痛などの初期症状が先にあらわれ、次いで喉の痛みなどの症状があらわれます。
一方で風邪の場合は、最初に喉の痛みなど違和感が生じます。
また、インフルエンザの場合、喉は痛むのですが咽頭が赤く腫れる炎症は見られません。
一方で風邪の場合は、咽頭で炎症が起こり赤く腫れます。
さらに、インフルエンザに感染した場合では、熱は下がったけど喉の痛みが続くというケースが多くみられます。
喉の痛みの治し方について、詳しくは『喉の痛みを即効で緩和する対処法』を参照してください。
鼻水や鼻づまりの症状
鼻水や鼻づまりはインフルエンザの主な症状の1つです。
鼻水は体がインフルエンザウイルスと闘っているため起こる症状です。
インフルエンザでは高熱や倦怠感などの全身症状が出た後や熱が下がりかけたときなどに、鼻水や鼻づまりの症状が現れることが多いです。
これが、初期の段階で鼻水が出ることの多い風邪と異なる点です
また、インフルエンザによる鼻水や鼻づまりは、耳の痛み(中耳炎が併発)を発症するケースもあります。
特に、子供のかかりやすいインフルエンザc型では大量の鼻水が特徴なので、お子さんの中耳炎に注意してください。
鼻づまりの治し方について、詳しくは『鼻づまりの原因と、即効で緩和させる12の解消法』を参照してください。
腰痛の症状
腰痛もインフルエンザの特徴的な症状です。
インフルエンザによる腰痛は、インフルエンザの特徴的な症状である筋肉痛や関節痛の痛みが腰にあらわれると考えられています。
インフルエンザによって腰痛がおこる原因
- 痛みの原因となる物質プロスタグランジン
- 咳による筋肉の酷使や負担
- 長時間同じ態勢での寝過ぎ
- うつ伏せなど寝る時の姿勢
インフルエンザによる腰痛の特徴
- 身体を動かす時に痛みを感じることが多い
- 身体を動かしてない時でも痛みを感じることがある
- 寝ているだけでも痛みを感じることがある
腰痛の治し方について、詳しくは『すぐ腰の痛みを緩和する簡単7つの対処法』を参照してください。
下痢の症状
下痢など消化器系の症状もインフルエンザの主な症状です。
下痢は、腸まで届いてしまったウイルスを体内から排出するためにあらわれる症状です。
インフルエンザによる下痢の症状が熱が下がっても続くことがあるのは、人の防衛反応によるものです。
特にb型インフルエンザの方がa型インフルエンザに比べ、吐き気や嘔吐、下痢などの消化器関係の症状を引き起こしやすいとされています。
インフルエンザ種類別の症状の特徴
インフルエンザの原因となるウイルスは、大別すると、a型、b型、C型の3つに分類されます。
このうち、「季節性」のインフルエンザとして毎年流行を繰り返しているのは、a型とb型のウイルスです。
インフルエンザa型の症状の特徴
インフルエンザa型の症状の特徴としては、
- 高熱(38度以上)
- 全身症状(関節痛、筋肉痛、寒気、悪寒、頭痛、倦怠感)
- 呼吸器症状(喉の痛み、咳、くしゃみ、鼻水)
といった強い症状が現れます。
インフルエンザa型に感染すると、38度以上の高熱とともに、関節痛や筋肉痛、寒気や悪寒、頭痛、倦怠感などの強い「全身症状」が発症します。
その後、喉の痛みや咳、くしゃみ、鼻水などの呼吸器の症状が現れ、免疫力の低い幼児や高齢者、持病のある方は肺炎などの合併症に注意が必要です。
インフルエンザb型の症状の特徴
インフルエンザb型の症状の特徴としては、
- 発熱(微熱が続く)
- 高熱(38度以上)
- 呼吸器症状(喉の痛み、咳、くしゃみ、鼻水)
- 消化器症状(下痢、吐き気)
- 全身症状(関節痛、筋肉痛、寒気、悪寒、頭痛、倦怠感)
といった症状の流れになりやすいことです。
インフルエンザb型に感染すると、微熱程度の発熱が続き、その後38度以上の高熱がでます。
その他、喉の痛みや咳、くしゃみ、鼻水などの「呼吸器症状」や下痢や吐き気の「消化器症状」さらに、関節痛や筋肉痛、寒気や悪寒、頭痛、倦怠感などの強い「全身症状」が発症します。
一般的にウィルスは単に増殖するだけでなく、遺伝情報の組み換えによって変異します。
b型はa型に比べ変異しにくいため、爆発的に流行することはなく、数年おきに定期的に流行します。
症状がなくてもインフルエンザに感染している場合
高熱や筋肉痛などインフルエンザの症状がない場合でも、インフルエンザに感染している可能性があります。
考えられる要因として
- 予防接種を受けている
- 市販薬などで症状が抑えられている
- インフルエンザB型に感染している
インフルエンザウイルスに感染していても症状が軽く、自覚症状にあらわれにくいことが考えられます。
インフルエンザが重症化した場合の症状
インフルエンザが重症化すると危険な合併症を引き起こすことがあります。
インフルエンザの合併症には
- 一次性のもの:インフルエンザウイルスが原因
- 二次性または混合感染:インフルエンザウイルス以外の細菌感染が原因
があります。
特に、インフルエンザの死亡原因の90%以上を占める肺炎や子供が発症しやすい脳炎や脳症には注意が必要です。
それぞれの主な症状を具体的にみていきましょう。
肺炎
肺炎は、インフルエンザウイルスによる一次性肺炎と、細菌感染による二次性肺炎に分けられ、二次性肺炎の方が発症する頻度が高いとされています。
肺炎の主な症状
- 高熱が続く
- 咳や痰が出る
- 胸が痛い
- 息苦しい
- 呼吸がしづらい
- 食欲不振である
- 倦怠感がある
- 悪寒がする
- 頭痛がする
- 筋肉痛や関節痛がある
インフルエンザ脳炎・脳症
子供のインフルエンザが重症化した症状に、インフルエンザ脳炎・脳症があります。
免疫力の低い幼児や小児(1~10歳)に多くみられ、特に5~6歳の子供の発症率が高いという特徴があります。
インフルエンザ重症化の症状
- けいれん
- 意識障害
- 顔色が青白い
- 言動がおかしい
- 会話が成り立たない
- 吐いてもすっきりしていない
症状が悪化してしまった時はもちろんですが、インフルエンザに感染したら重篤化する前に、早めに医療機関を受診することが重要となります。
インフルエンザの症状を改善するために
インフルエンザの症状改善には、「抗インフルエンザウイルス薬」の服用が有効です。
発症後すぐに抗インフルエンザウイルス薬の服用を開始することで、体内にいるウイルスの増殖を防ぐと同時に、ウイルスの排泄を促進することが可能です。
服用していない場合と比べて発熱期間が1~2日短縮されるほか、体内のウイルス量も減少し、インフルエンザの症状の改善に効果的です。
医療機関でお薬が処方されたら
- 用量や用法を守って早めに服用しましょう
- 熱が下がっても勝手に薬の服用を中止せず飲みきりましょう
- 症状が改善しても2~3日は自宅で体を休めましょう
さいごに
インフルエンザは予防が基本ですが、もし感染してしまったとしても、インフルエンザの症状に関する知識を持っていると慌てず対応できます。
慌てず速やかに医療機関を受診し、医師、薬剤師の指示に従い療養しましょう。
当記事がそのためのお役にたてれば幸いです。
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