インフルエンザは風呂で感染する?シャワーや入浴はいつからいいの?子供や幼児についても
2017/10/07
今回はインフルエンザとお風呂についてご紹介します。
自分や家族がインフルエンザに感染して迷うことの一つ。
「インフルエンザにかかった時、お風呂に入ってもいいの?」
「インフルエンザ感染後の入浴はいつから?」
「インフルエンザはお風呂でうつるの?」
やっと熱が下がったけど汗でベタベタ。お風呂に入ってサッパリしたいと思いますよね。そこで当記事では
- インフルエンザはお風呂で感染する?
- インフルエンザ感染後お風呂に入れるタイミングは?
- インフルエンザ感染時のお風呂の入浴方法と注意点
- お風呂でインフルエンザ感染を防ぐ対策
- 赤ちゃんや子供がインフルエンザの時のお風呂について
といった内容で、インフルエンザにまつわる入浴法をまとめてご紹介します。参考にしてください。
インフルエンザは風呂で感染する?シャワーや入浴はいつからいいの?子供や幼児についても
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インフルエンザお風呂で感染うつる?シャワーや入浴はいつから?赤ちゃんや子供についても
インフルエンザはお風呂で感染する?
インフルエンザはお風呂で感染する可能性は低いといわれています。
理由としまして、ウイルスは高温多湿の環境が苦手だからです。
根拠とされている有名な論文では、温度や湿度を変えてウイルス生存率の推移がまとめられました。
【6時間後のウイルス生存率】
- 温度21~24度で湿度20%→60%
- 温度21~24度で湿度を50%→3~5%
- 温度7~8度で湿度を22~25%→63%
- 温度7~8度で湿度を50%以上→35~42%
- 温度を32度で湿度50%→6時間後ウイルス生存率は0%
(※インフルエンザウイルスの生存率には紫外線などの要素も関連しているので温度と湿度のみで生存率が変わるという事ではありません)
この実験結果から、お風呂のような温度や湿度が高い環境ではインフルエンザウイルスの生存率が下がる、つまり、死滅しやすいという結論に至ります。
ただしこの結論から、お風呂で感染する可能性が0ではないということです。
高温で湿度が高いお風呂場ではインフルエンザウイルスは死滅しやすいので、お風呂で感染する可能性が低くなるのですが、接触感染などによりお風呂場でも感染してしまう可能性があります。
すなわち、お風呂に限らずインフルエンザウイルスの菌が接触すれば感染する可能性はあるということです。
お風呂でのインフルエンザ感染は接触感染が原因
お風呂での感染を考えるとき、「湯船」を思い浮かべる方が多いと思います。
湯船で感染しないとは断言できませんが、40℃以上の高温で湿度が高い湯船よりも、むしろ注意しなければいけないのは、
- 脱衣場
- ドアノブ
- 風呂のふた
- 風呂床
- 桶
- 石鹸
- シャンプーやソープのボトル
- ボディータオル
など、家族がお風呂で共有するものや接触の多いものです。
また、赤ちゃんや小さなお子さんの場合など、体を洗ってあげているときに感染してしまう可能性もあります。
そこで、インフルエンザ感染時のお風呂の入浴方法と注意点をご紹介したいと思います。
その前に、そもそも、「インフルエンザに感染した場合お風呂は入っていいのか?」「いつからどのタイミングで入っていいのか?」という疑問についてみていきましょう。
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インフルエンザに感染した場合お風呂はいつから入っていいの?
インフルエンザに感染したとき、お風呂には入っていいのか迷う方も少なくないと思います。
高熱による汗で体がベタベタになるのでお風呂に入ってサッパリしたいと思いますよね?
そこで、インフルエンザの症状別にいつからお風呂に入れるのかざっとみていきましょう。
インフルエンザ予防接種をしたとき
インフルエンザ予防接種後のお風呂は入って大丈夫です。
注射後のお風呂がダメとされていたのは、銭湯や大衆浴場など不特定多数の人が入るお風呂の利用が多かった昔の話です。感染症などが危惧され禁止されていました。
現在では家庭でお風呂やシャワーを利用するので、予防接種後のお風呂も大丈夫とされています。
ただし、お風呂に入る際には以下の事に注意してください。
- 予防接種をしてから一時間以内の入浴は禁止
- 発熱や発疹の症状がある場合ば入浴は控える
- 注射跡が腫れるなど薬の副反応がある場合は入浴は控える
- 長風呂はせず汗を流す程度に入浴する
- 注射跡はゴシゴシこすったり必要以上に洗わない
高熱があるとき
高熱がつづいているときはお風呂は控えましょう。
インフルエンザに感染すると、体はウイルスと闘って守ろうとする防衛本能が働くため熱を発します。そのため著しく体力を消耗している状態です。
さらに、熱いお湯に入る事で血圧が上昇して交感神経が活発になるため、体力をよけいに消耗してしまいます。
症状が悪化してしまうおそれもありますので、高熱がつづいているときのお風呂は入らないようにしましょう。
悪寒や筋肉痛などインフルエンザの初期症状があるとき
インフルエンザの初期症状があるときはお風呂に入るのはおすすめできません。
インフルエンザの悪寒や筋肉痛などの初期症状は発熱のサインでもあります。
体内でウイルス量が増加すると筋肉痛や悪寒などの症状の後に38℃以上の高熱が出る場合も多く注意が必要です。
そのため、悪寒や筋肉痛などの初期症状がある時はお風呂は控えましょう。
熱が下がったとき
38℃以上の高熱が37℃前後まで熱が下がったときが、お風呂に入れる一つの目安となるタイミングです。
ただし、インフルエンザの症状には個人差があります。熱のぶり返しの可能性もあります。
また、37℃というと普段から平熱が低い人にとっては、まだ熱がある状態なので注意が必要です。
一般的にお風呂に入るタイミングは熱が下がって2~3日経過後、、他の症状も緩和し、体力が戻ってきたころがおすすめです。
微熱が続いているとき
微熱しかでない、微熱がつづく、または熱でない場合でも注意が必要です。
一般的にインフルエンザに感染すると高熱の症状が現れます。
しかし、インフルエンザB型に感染した場合は高熱がでない場合も多く、微熱しかでない、微熱がつづく、あるいは熱が全く出ないというケースがあります。
このように高熱が出なくても、体はウイルスと闘い著しく体力を消耗している状態です。
寒気や悪寒、筋肉痛や倦怠感などインフルエンザの初期症状がひどい場合は、お風呂は控えましょう。
インフルエンザ感染時のお風呂の入浴方法と注意点
インフルエンザに感染している時の入浴で心配されるのは、熱いお湯に入るという行為で体力をかなり消耗してしまうことです。
インフルエンザに感染した場合、治すにはとても体力が重要になります。そこで、体力を消耗させないお風呂の入り方をご紹介します。
インフルエンザに感染した場合のお風呂の入り方
- お風呂場と脱衣所を温めておきましょう
- 感染している人は家族全員が入った最後に入りましょう
- 熱が下がっている時に入りましょう
- ぬるめのお湯もしくはシャワーで体の汚れを洗い流す程度にしましょう
感染している人は37~37.5℃まで熱が下がり容態が落ち着いている時に入浴します。
このとき、感染している人が最初に入ると、ウイルスをまき散らし残してしまう可能性があるので、感染私鉄人は最後に入りましょう。
また、インフルエンザウイルスは高温多湿の環境が苦手です。ヒートショックや湯冷め防止策にもなりますので、お風呂に入る前は脱衣場や浴室を暖めておきましょう。
熱い湯船に長時間入ると泰直を消耗してしますので、ぬるめのお湯に短時間入るかシャワーで汚れや汗をサッパリ洗い流す程度にしましょう。
インフルエンザ感染時の入浴後の注意点
- 入浴後はすぐに体をしっかり拭きます
- 入浴後はすぐに髪を乾かします
- 入浴後は水分補給をします
- 入浴後の火照りがさめたら布団に入り安静にします
お風呂で温まったからだが冷えてしまうと熱がぶり返す可能性もあり注意が必要です。
湯冷めをしないように、入浴後はすぐに体を拭くとともに、群れた髪の毛はドライヤーで素早く乾かしましょう。
インフルエンザの熱や入浴で体内は水分不足の状態です。入浴後はこまめに水分補給を行いましょう。
短時間の入浴やシャワーでもかなり体力を消耗します。入浴後は火照りがさめたら清潔なパジャマに着替えて、布団に入って安静に過ごしましょう。
熱があってお風呂に入れない場合
お風呂に入る代わりに、蒸しタオルで体を拭くとサッパリして気持ちが良いのでおすすめです。
簡単な蒸しタオルの作り方をご紹介します。
- タオルを水で濡らします
- 濡れたタオルを程よく絞ります
- タオルをくるくるロールケーキのよう丸めます
- 電子レンジにいれて加熱します
(500ワットの電子レンジで1分が目安) - 熱くなった蒸しタオルは広げて冷まします
- 適温になったら蒸しタオルで体を拭きます
お風呂でインフルエンザ感染を防ぐ対策
お風呂でインフルエンザに感染するというより、インフルエンザ感染者に接触する事でインフルエンザに感染するリスクが高まるということが分かりました。
そこで、お風呂でのインフルエンザ感染対策をご紹介します。
- 脱衣場は換気扇や窓を開けることでよく喚起する
- お風呂場のドアノブやスイッチなどを除菌する
- インフルエンザ感染者はお風呂は最後に入る
- インフルエンザ感染者との一緒の入浴は控えるか短時間にする
- 入った後は桶や床、壁などを熱湯で洗い流す
- インフルエンザ感染者と同じタオルを使わない
- 感染者が使用したタオルは一緒に洗濯しない
子供や赤ちゃんがインフルエンザの時のお風呂
インフルエンザの赤ちゃんや子供をお風呂に入れていい?
熱があったり、機嫌が悪くグズグズしている時は入浴は控えます。
子供や赤ちゃんのインフルエンザの特徴として高熱の症状があります。
また、子供や赤ちゃんは自覚症状が少ないため、熱以外の症状で苦しいと機嫌が悪く、グズグズすることがあります。
子供や赤ちゃんの体の異変に気づくことができず、それが原因で症状の重症化や長期化につながる可能性もあります。
さらに、お風呂に入るという行為はとても体力を消耗します。
高熱が出て体力を消耗しているうえに、さらにお風呂に入れることで子供や赤ちゃんに大きな負担をかけてしまいます。
そこで、熱があったり、機嫌が悪くグズグズしている時は入浴は控えて、ゆっくり休ませてあげましょう。
子供や赤ちゃんがインフルエンザの時お風呂はいつからいいの?
熱が微熱程度(平熱より少し熱っぽい程度)まで下がり、機嫌が良ければ入浴させても良いそうです。
ただし、以下のような症状がある場合は入浴は控えてください。
乳児(1歳未満)
- 母乳やミルクを飲まない
- ぐったりする
- よく泣く、泣き止まない
幼児・学童
- 食欲がない
- ゴロゴロしている
- 呼吸が早い
- 荒い呼吸をする
- 下痢や嘔吐がある
- 寝ないか、寝てばかりいる
インフルエンザの子供や赤ちゃんをお風呂に入れるときの注意点
- 入浴前に脱衣所とお風呂場は温めておく
- お風呂のお湯は熱くしすぎずぬるめにする
- 長湯をさせないで汚れや汗を流す程度にする
- 入浴後は湯冷めをさせないように体と髪を素早く乾かす
- 入浴後すぐに洋服を着せられるように準備しておく
- 入浴後に水分補給をしっかりする
- 汗と火照りがひいたら布団で寝かせ安静にさせる
ママやパパが1人でお風呂に入れてあげる場合、ママやパパの入浴後の湯冷め防止のためにも服は着たままで赤ちゃんやお子さんを入れてあげると良いと思います。
また、インフルエンザは解熱後2日経過するまでは感染の可能性があります。
接触感染を極力さけるためにも、できればマスクや手袋の着用、タオルの共用などは避けることをおすすめします。赤ちゃんやお子さんをお風呂に入れてあげた後は手洗いをしっかり行うようにしましょう。
赤ちゃんやお子さんをお風呂に入れてあげられないときは、上記でご紹介しました「ホットタオル」をお試しください。
さいごに
いかがでしたか?「インフルエンザとお風呂」をテーマにご紹介させていただきました。
必ずしも入浴でインフルエンザに感染したり悪化するわけではありませんが、体調の悪いときは少し我慢することも大切です。
そしてインフルエンザがしっかり完治した後でゆっくりとお風呂に入り体温を上げて、リラックスして免疫力をアップさせ、インフルエンザ予防していくといいですね。
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