ものもらい(めばちこ)の目薬と治し方!いち早く痛い目の腫れに効く原因別の治療法
2017/08/22
今回は、ものもらい(めばちこ)に早く効く目薬や治し方、原因別の治療法など8つの対処法についてご紹介します。
誰もが一度は経験したことのあるものもらい(めばちこ)。
ものもらい(めばちこ)になると目がかゆく、ゴロゴロしたり、腫れたり、痛んだり一苦労です。
「ものもらいはうつるのかな?」と心配になったり、メークもできず、眼帯は鬱陶しいし、毎日の生活にもかなり支障をきたす厄介者です。
しかも、ものもらい(めばちこ)は非常に治りにくいことでも有名です。
そこで、かゆくて痛いし迷惑な「ものもらい・めばちこ」をいち早く治すために当記事では
*ものもらい(めばちこ)とは何かを知る
*ものもらい(めばちこ)になる2つの原因を理解する
*ものもらい(めばちこ)の主な症状について
*ものもらい(めばちこ)は本当にうつるの?
*ものもらい(めばちこ)目の腫れや痛み、痒みにいち早く効く目薬
*ものもらい(めばちこ)原因別の治療や手術の方法について
といった内容で、痒くて痛いものもらい(めばちこ)を早く治す目薬や治療方法をご紹介します。参考にしてください。
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ものもらい(めばちこ)の目薬と治し方!いち早く痛い目の腫れに効く原因別の治療法
➀ ものもらい(めばちこ)とは
ものもらい・めばちこの治し方は、まず、「ものもらい」と「めばちこ」を知ることから始まります。これが分からなければ対応しようがありません。
ものもらいとめばちこの違い
「ものもらい」と「めばちこ」の違いですが、「ものもらい」という呼び方は東日本を中心に使用され、「めばちこ」という呼び方は関西方面で多いようです。
つまり、どちらの言葉も同じ状態を指す呼び名です。ここでは、分かりやすいように「ものもらい」として表記いたします。
ものもらいとは
ものもらいとは、細菌の感染によって起こる炎症により、まぶたの裏側などが腫れて痛む病気です。
学術的には麦粒腫(ばくりゅうしゅ)と霞粒腫(さんりゅうしゅ)の2種類の目の病気の総称を言います。2つの「ものもらい」は同じ「ものもらい」と呼ばれていますが、それぞれ原因や治療法が異なります。
② ものもらいの原因
ものもらいの治し方で大切なのは原因を知ることです。
2種類のものもらいについて具体的に見ていきましょう。
麦粒腫の原因
麦粒腫とは、まぶたの裏にあるマイボーム線やまつ毛の根元の脂腺が細菌感染し炎症を起こす、急性化膿性炎症を言います。一般的なものもらいは、この麦粒腫のことです。
麦粒腫ものもらいの原因は主に黄色ブドウ球菌の感染です。
霞粒腫の原因
霞粒腫とは、まぶたの裏にあるマイボーム線に脂がたまり炎症を起こす眼瞼(がんけん、目のまぶた)の病気の一種です。
霞粒腫の原因はマイボーム線が詰まることです。麦粒腫とは異なり細菌による感染が原因ではありません。
では、原因が分かったところで、2種類のものもらいの具体的な症状を見ていきましょう。
③ ものもらいの症状
麦粒腫の症状
ものもらいの症状は個人差がありますが、一般的な症状をあげます。
麦粒腫になると、化膿による炎症で、まぶたの一部が赤く腫れます。まばたきをしたり手で触ったりすると痛みを伴うことが多いです。
また、目がかゆい、目が赤い、目がゴロゴロするなどの症状もみられます。
数日で皮下に膿があらわれ、放置しておくと膿が出て自然治癒することが多いのですが、化膿が悪化した場合には切開による膿の排出が必要になります。
霞粒腫の症状
霞粒腫になると、まぶたの裏側が腫れたり異物感があります。
瞼にコロコロとしたシコリや白いできものができ、放置すると次第に大きくなり、見た目にも悪くなります。通常、痛みやかゆみはありませんが、時に赤くなることはあります。
炎症を伴うと麦粒腫と似た症状が出ることがあり、これを急性霞粒腫もしくは化膿性霞粒腫と言います。
④ ものもらいはうつるの?
「ものもらい」という呼び名から伝染病のような印象を受けますが、他者に伝わり広がっていく危険性は低いです。
「ものもらい」の呼び名は、かつての日本に他人からものを恵んでもらうと、この病気が治癒するという迷信が存在したことに由来します。
「めばちこ」は、この病気の患者が目をパチパチさせる仕草に由来するのではないかとされています。
ただし、麦粒腫などは細菌感染であるため、何らかの理由で他者が細菌に触れる場合には感染する可能性もありますので、ものもらいが出来ている時は、タオルや目薬の共有は控えてください。
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⑤ ものもらい(めばちこ)の治し方
でわ早速、目の腫れや痛み、痒みにいち早く効く目薬からご紹介します。
その1:市販の目薬を使う
医療機関で処方してもらう他に、市販薬を上手く使う方法もあります。
早い段階で目薬を使用することで、ものもらいが腫れたり膿んだり、重症化するのを防ぎます。購入する場合は、薬剤師さんに相談して症状にあった薬を適切に購入することをおすすめします。
ものもらい(麦粒腫・化膿性霞粒腫)の原因は細菌感染のため、抗菌作用のある目薬を選びます。
なお、霞粒腫の場合は細菌感染でないため、目薬での治療効果は期待できません。しかしながら、麦粒腫の併発予防として抗炎症作用のある目薬を使用するのは良いです。
目薬は使い切りタイプか?そうでないものか?
目薬には使い切りタイプとそうでないものがあります。使いきりでないものには防腐剤が含まれている事が多い為、基本的には使い切りタイプを選びます。
ただし、使用するたびにゴミが出て嫌だという方は使いきりでないタイプも販売されていますので、そちらをお選びください。ものもらいは通常2週間ほどで完治しますので、その間の使用であれば時に問題ないと思われます。
抗菌作用のある使い切りタイプの目薬
*ロート抗菌目薬i
細菌に強い抗菌力を持つ成分が配合されています。さらに抗炎症成分がW配合されているので、ものもらいによるかゆい痛みや炎症を効果的に抑えます。子供にも使用可能です。
ロート抗菌目薬j0.5ml×20:メーカー希望小売価格980円(税込)
*抗菌アイリス
ものもらいや結膜炎などの原因菌の繁殖を抑えます。その他、かゆみや痛みの炎症を鎮めたり、炎症で傷ついた目を回復させる効果があります。しみにくいので、小さな子供にも安心して使用できます。
抗菌アイリス使い切り18本:メーカー希望小売価格980円(税込)
抗菌作用のある使い切りでないタイプの目薬
*ロート抗菌目薬EX 10ml
効能はロート抗菌目薬iと同じく、患部に長く留まり抗菌・抗炎症作用の両方の効果があります。痛みや、かゆい症状を和らげます。
メーカー希望小売価格:980円(税込)
*サンテ抗菌目薬12ml
目の中の滞留時間を長くしたことで抗菌力を高めました。さらに目のかゆみ、痛みや炎症・組織代謝に有効な成分も含まれているので、ものもらいの改善に有効です。ロングセラー商品です。
メーカー希望小売価格:1,000円(税込)
*新サルファグリチルアイリス14ml
抗菌アイリスaの使いきりでないタイプです。効能は同じで、かゆみや痛みの炎症を鎮めたり、炎症で傷ついた目を回復させる効果があります。
メーカー希望小売価格:980円(税込)
次に、ものもらい(めばちこ)になってしまった時に、「するべきこと」と「してはいけないこと」をご紹介します。意外に知らない事もあると思いますので、参考にしてください。
その2:患部を清潔に保つ
ものもらいの予防や、ものもらいを悪化させないためにも目の周りを清潔に保つことが大切です。
患部に負担がかからないよう、刺激の少ない洗顔フォームや石鹸をたっぷり泡立て、手の平で包み込むように優しく洗います。洗顔後は柔らかいタオルで抑えるようにして水分をしっかりとります。
抗菌綿や脱脂綿などで優しくまぶたを拭くのも良いです。絶対にゴシゴシこすらないよう注意してください。
その3:眼帯はしない
眼帯をすることで、眼帯内部の湿度が高くなり、細菌の増殖原因となります。特に麦粒腫の原因菌である黄色ブドウ球菌は多湿の環境を好むため、菌が増殖し重症化する可能性もあります。
また眼帯自体の衛生面の管理も難しいため、ものもらいが出来ている時は眼帯の使用は控えてください。
その4:コンタクトレンズはしない
ものもらいが出来ている時はコンタクトレンズの汚れや、装着による負担により、症状が悪化する可能性があるため、コンタクトレンズの使用を控えてください。
その5:アイメークをしない
アイメークは、まつ毛の生え際にあるマイボーム線に負担をかけます。
さらにアイメークでマイボーム線が塞がれ不衛生になり、菌の繁殖に繋がる可能性がありますので、ものもらいが出来ている時はアイメークを控えてください。
その6:蒸しタオルで温める
霞粒腫の場合、蒸しタオルを使っての温熱療法が効果的です。
蒸しタオルを目の上に当てて温めます。その後まつ毛の生え際を指先で軽く押さえつけます。まつ毛の生え際に沿って10秒程かけて優しく行ってください。
こうすることで、霞粒腫の原因であるマイボーム線に詰まった脂を排出する手助けになります。入浴時に行うとより効果的です。
ここまでは、ものもらい(めばちこ)に効くお薬や自分でできるケアについてご説明しました。ここからは、ものもらい(めばちこ)の原因別の治療方法についてご紹介していきたいと思います。
その7:眼科を受診する
目の痒い痛みなどの症状が重かったり、何日も症状が続く場合は、さらなる症状悪化の危険もありますので、早めの医療機関の受診をおすすめします。
眼科を受診した方が良い目安としましては、 麦粒腫に対し目薬で対処後2~3日しても症状の改善がみられない場合、もしくは、1週間以上経っても自然治癒しない場合です。
霞粒腫の場合は細菌感染が併発して重症化したり、症状が長引くことが多々ありますので、早めに眼科を受診することをおすすめします。
眼科での治療内容
麦粒腫の治療は基本的には内服薬・点眼薬により抗生物質を用いて行われます。
一方、霞粒腫の治療は基本的には放置による自然治療ですが、自然治癒に時間がかかったり、目薬をつける治療法もありますが、病態生理から考えると効果が期待できないため、手術しないと治らない場合があります。
その8 外科的手術で治療する
麦粒腫を手術で治す
麦粒腫の場合、膿が溜まりすぎた場合に切開手術により膿を取り除く治療を行います。
●入院:必要なし
●手術時間:30分ほど(前後の処置含む)
●麻酔:局部麻酔
●術後の経過:麻酔の効果がなくなるため、術後数時間は痛みがあるので安静が必要。また、腫れや赤み、内出血が出る場合もあるが、数日間で症状は無くなります。
●手術費用:保険適用の3割負担でおよそ2,500円(処方箋・初診料込)
霞粒腫を手術で治す
霞粒腫の場合、長時間症状が治まらない場合に瞼を切開して中の脂やシコリを取り除く治療を行います。
●入院:必要なし
●手術時間:5~15分
●麻酔:局部麻酔
●術後の経過:腫れや痛みは軽度。3~7日で抜糸可能。
●手術費用:保険適用の3割負担でおよそ3,000円(処方箋・初診料込)
※手術費用は当日に施術を行った場合の目安になります。重症度や使用する薬品によっても費用は変わりますので、あくまで目安として考えてください。
まとめ:「ものもらい(めばちこ)にいち早く効く8つの治し方」
いかがでしたか?「ものもらい(めばちこ)の治し方」をテーマにご紹介させていただきました。
最後にもう一度8つの対処法について確認してみましょう。
その1:市販の目薬を使う
その2:患部を清潔に保つ
その3:眼帯はしない
その4:コンタクトレンズはしない
その5:アイメークをしない
その6:蒸しタオルで温める
その7:眼科を受診する
その8:外科的手術で治療する
誰もが経験したことのあるものもらい・めばちこですが、意外と原因や治療方法、予防法は知られてないのではいでしょうか?
たかがものもらい、されどものもらいです。症状は大変煩わしく、完治に時間もかかります。頻繁になるようなら、その点からも対策は必要ですね。
今回のことをきっかけに治療だけでなく、しっかりと予防策を講じられることを推奨致します。当記事があなたのお役に立てれば幸いです。
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