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スマホ腱鞘炎の治し方!腕や手首、小指や人差し指の痛みに効く対処法と治療

2017/05/14

今回はスマホ腱鞘炎の治し方についてご紹介します。

近年、スマホ首やスマホ老眼などスマホという名前がついた現代病が存在します。スマホ腱鞘炎もそんな現代病のひとつです。

ポケモンGOの登場により、手首や指に痛みや違和感を感じる方も急増しているのではないでしょうか?

そこで当記事では、

  • スマホ腱鞘炎の原因
  • スマホ腱鞘炎の症状
  • スマホ腱鞘炎チェック
  • スマホ腱鞘炎の治療と対処法

といった内容で、「スマホ腱鞘炎とは」「スマホ腱鞘炎の治し方」についてお伝えしていきます。少しでも手首や指に不安な痛みを感じた場合は、下記本文を参考にしてください。

 


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スマホ腱鞘炎の治し方!腕や手首、小指や人差し指の痛みに効く対処法と治療

 

スマホ腱鞘炎の原因

 

まずスマホ腱鞘炎の原因について理解を深めます。

冒頭でも少し触れましたが、スマホ腱鞘炎と言うのは俗称であり、正式名称は「ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)または「ばね指」と言います。

名前からは想像できにくいと思いますが、腱の周囲を覆う腱鞘部分の炎症が原因で親指付け根付近の手首や指に痛みを発生させます。

親指付け根付近の手首に痛みを感じる腱鞘炎を 「ドケルバン病」といい、指に痛みを感じる腱鞘炎を「ばね指」と言います。

炎症を起こす原因は主に反復継続的な高負荷です。つまり、手首や指など特定の関節に激しく負荷が掛かるような動作を、反復継続的に行うことにより炎症が生じるのです。

 

スマホ腱鞘炎の症状

 

次は症状について認知を深めます。症状を知らなければ対処が遅れます。どんな病気や怪我も早期発見と早期治療が最も効果的な治療方法となります。きちんと症状を知り、理解することが重要です。

一般的にスマホ腱鞘炎の症状はいろいろあります。やっかいなのは初期症状がほとんどないと言うことです。初期に感じるのはスマホ使用時の若干の違和感のみであり、この段階でスマホ腱鞘炎を疑うのは大変難しいです。

多くはこの次の段階まで進行します。主な症状としては指や手首の付け根の腫れや痛み、動かすときのだるさや関節の可動域の縮小、炎症により表れる熱感です。ここまでの進行を持って病院を受診される方が大半です。

 

スマホ腱鞘炎チェック

 

ここでは進行度ごとの代表的な症状と特徴をまとめました。早期治療のためにも、あなたが現在スマホ腱鞘炎なのか自己診断してみる事をお勧めします。

 

ドケルバン病の症状と特徴

ドケルバン病とは手や指など特定の場所に圧痛や腫れがあり、親指根元付近の手首に起こる腱鞘炎により痛みを感じる状態のことをいいます。

以下のことが当てはまる場合はドケルバン病の可能性が高いです。

 

その1:初期症状(日常生活では支障のない段階)

 

●手首に違和感があ
●熱感を感じる
●親指を使うと若干の痛みを感じる

 

その2:中期~末期症状(日常生活にも支障がでる段階)

 

●指を動かした際にひっかかる弾発現象がみられる
●親指の曲げ伸ばしをすると激痛が走る
●手首の親指側が腫れる

 

その3:末期症状(日常生活が困難になる段階)

 

●神経が麻痺する
●痛みは感じないものの動かせなくなる

 

 

ばね指の症状と特徴

ばね指とは、関節に起こる腱鞘炎により痛みを感じる状態のことをいいます。

以下のことが当てはまる場合はばね指の可能性が高いです。

 

その1:初期症状(日常生活では支障のない段階)

 

●指の跳ね返りが微弱
●指を動かすときの痛みを発症
●親指の付け根などに違和感

 

その2:中期~末期症状(日常生活にも支障がでる段階)

 

●曲げた指が戻りづらい
●指の跳ね返り症状を発症
●指の屈伸が困難
●痛みがやや強い

 

その3:末期症状(日常生活が困難になる段階)

 

●指の屈伸が全く出来ない
●自力で指の運動が出来ない
●無理に動かすと激痛が走る

 

最も大切なことは早期の治療です。

ですので、これらの症状について深く理解しておくことが重要となります。知識があれば、最初に違和感を感じた段階で対処できるケースが多いからです。

次に、ドケルバン病にもバネ指にも共通の、スマホ腱鞘炎の対処法をご紹介していきたいと思います。

 


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スマホ腱鞘炎の治し方

 

手を休ませる

 

治療の第一義は休養です。>手首や指に違和感や痛みを感じたら即刻>スマホ使用を減らすか>中止しましょう。

大事なメールだから…」「ゲームがおもしろくて…」「なんかスマホいじってないと落ち着かない…」などの気持ちは十分理解できますが、ここで無理をすればさらに悪化し、症状を長期化させる要因となります。

ひどくなれば、ドアの開け閉めや荷物の上げ下ろしにも苦労するようになり、どころではなくなるので絶対に無理は避けましょう。すぐに手を休めて症状を緩和させることを推奨します。

 

アイシングする

 

現在、怪我後の応急処置としてアイシングは最も一般的な処置方法の一つですが、スマホ腱鞘炎への対処としても効果的です。違和感、痛みを感じた時は患部の炎症部分にアイシングを試してみると良いでしょう。

 

ストレッチする

 

ストレッチで筋肉の血流を高める事で、腱鞘炎の症状を和らげることができます。

ストレッチの方法として、手をグーパーグーパーと握ったり開いたりを繰り返します。

握って開いてを1回とカウントし、30~50回を目安に行ってください。入浴時、湯船に浸かりながら行うと更に効果的です。

なお、患部に熱感があったり激しい痛みがある時は控えるようにしてください。

 

湿布やサポーターで対処する

 

アイシングと同様に、湿布やサポーターの使用は、スマホ腱鞘炎への対処としても効果的です。違和感、痛みを感じた時は患部の炎症部分に湿布を試してみるのも良いです

またサポーターやテーピングを使って、手首や指に負担がかからないよう固定するのも効果的です。

ドケルバン病により手首が痛む場合は親指から手首にかけて、バネ指の場合は指を固定すると良いです。

もし、今までご説明した対処法を試しても症状が治まらない場合は、無理をせず医療機関を受診します。

 

整形外科(手外科)を受診する

 

スマホ腱鞘炎の治療には保存療法と手術療法があります。

病院の治療では、基本的に症状を診ながら、薬物療法、ステロイド注射により炎症や痛みを抑える保存療法を行います。

●非ステロイド系抗炎症薬
飲み薬や湿布薬などの抗炎症薬で、スマホ腱鞘炎の炎症を抑えて痛みを緩和する治療法です。

●ステロイド薬の注射
非ステロイド系抗炎症薬で効果がない患者さんに適用されます。

痛みのある腱にステロイド薬を直接注射し、スマホ腱鞘炎の炎症を抑えて痛みを緩和する治療法です。

これらの治療法により痛みを感じなくなりますが、いずれも根本的な治療でないため、再発する可能性があります。

 

手術する

 

保存治療で効果がみられない方や、末期段階まで進行した場合は、手術療法以外の治療方法でしか回復は望めません。

スマホ腱鞘炎の治療は、基本的に安静、薬物療法、ステロイド注射などによる保存療法であり、手術を行うことは滅多にありません。

しかし、スマホ腱鞘炎の症状が進行している場合は、手術も視野にいれねばならなくなります。手術の実施により、元の生活環境を取り戻す、痛みを恐れずに生活ができるなどのメリットがあります。

ただし、手術後も適切なリハビリを要すること、ばね指の場合は重症化してからの手術だと痛みが残ることもあるなどの、デメリットも内包していますので、実施の有無は深く考える必要があります。

 

腱鞘切開術

腱鞘炎の症状を治すため、手術で腱鞘の一部を切る方法です。
指のや手首の付け根を切開し、腱鞘の狭くなっている部分を切除することで腱が動くようにします。

薬物療法、ステロイド注射による治療に比べ症状の緩和が早く、再発の可能性も低いと言われています。

所要時間:20~30分
入院:必要なし
費用:約10,000円

 

リハビリを行う

 

手術後にリハビリが必要なのは当然ですが、保存療法におけるスマホ使用抑制後にもリハビリは必要です。

簡単に言うと、痛みがなくなった後にすぐに以前の動作を行ってはいけない、と言うことです。

スマホ腱鞘炎が発症するということは、日常的に手首や指など特定の関節に激しく負荷が掛かるような動作に問題があるケースが多く、その動作が改善されない限り、腱鞘炎が治っても再発しやすいからです。

軽いマッサージやストレッチなどあまり負荷をかけずに、徐々に以前の状態に戻しつつ、スマホ使用時には適度な休憩をとるように心がけが必要です。

 

予防する

 

なにはともあれ、やはり予防が第一です。

まずは、手首や指を痛めないように予防する事が肝要です。そのために必要なのは、正しい姿勢でのスマホ操作を意識することです。

不自然な姿勢で行うスマホ操作は力のかかるポイントがいびつになり、痛みを誘発します。

スマホを使用する際の姿勢のチェックなど、正しいスマホの使い方を身につけることから始めましょう。それがスマホ腱鞘炎を予防する上で最も効果的な方法です。

 

まとめ:「スマホ腱鞘炎の治し方と治療」

 

いかがでしたか?「スマホ腱鞘炎の治し方」をテーマにご紹介させていただきました。

最後にもう一度11の対処法について確認してみましょう。

 

① 原因を理解する

② 症状を知る

③自己判断して見る

④手を休ませる

⑤ストレッチする

⑥アイシングする

⑦湿布やサポーターで対処する

⑧整形外科(手外科)を受診する

⑨手術を検討する

⑩リハビリを行う

⑪予防する

 

技術の進化に伴い我々の生活はとても便利なりました。

しかし、間違った使い方をすることで、便利で楽しいはずのスマホで健康を害することにもなります。

ゆえに、事前の対策が何より必要なのです。スマホ腱鞘炎もそのような現代病の一つといえます。

楽しく快適にスマホを使用できるよう、当記事が腱鞘炎で悩む読者の方の参考になれば幸いです。

 


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