インフルエンザの熱が下がらない原因と熱を下げる方法
2017/10/22
今回はインフルエンザの熱が下がらない原因と熱を下げる対処法についてご紹介します。
「インフルエンザb型の熱が下がらない」という症状で辛い思いをされていませんか?
インフルエンザの熱は何日続くのでしょうか?
インフルエンザで下がらない幼児の熱はぶり返しなのでしょうか?
そこで当記事では、
- インフルエンザの熱の特徴
- インフルエンザの熱が下がらない理由
- インフルエンザb型の熱は下がりにくい
- インフルエンザの熱を下げるための対処法
- 熱がある時に良い食べ物や飲み物
といった内容でインフルエンザの熱が下がらないときに熱を下げる方法について詳しくご紹介したいと思います。ぜひ参考にしてください。
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インフルエンザの熱が下がらない原因と熱を下げる方法
インフルエンザでは高熱が出るのが特徴
インフルエンザに感染すると免疫機能が働き、体がウイルスと闘おうと発熱するので38℃以上の高熱がでるのが特徴です。
細菌やウイルスは40度で活動できなくなるとされています。そのため私たちの体はウイルスに感染した場合、体温を上げることで防衛反応を起こしている状態になるからです。
平熱が平均的な37度前後の方ですと、
- 37~38度未満を微熱
- 38度~39度未満を中等度熱
- 39度以上を高熱
とされていますので、目安として参考にしてください。
ただし、平熱が低い方の場合は発熱の基準が異なりますので、普段から自身の平熱を把握できるよう、定期的に体温計測を行いましょう。
インフルエンザの熱が下がる期間
インフルエンザの熱は多くの場合、5~7日間以上経つとウイルスが体内から消えていくので、熱が下がりはじめます。
インフルエンザで高熱が続く期間は、一般的に発症後2~5日間で、その後熱が下がり始めます。
インフルエンザウイルス量が体内でピークに達するのは発症後72時間とされ、その後は徐々に体からウイルスがぬけていくからです。
もし1週間以上経っても熱が下がらず症状が続く場合は、合併症などを引き起こしている可能性があります。いち早く病院で医師の診断を受けてください。
インフルエンザの熱が下がらない原因
インフルエンザの熱が下がらない理由として以下で解説します。
インフルエンザb型の熱は下がりにくい
インフルエンザb型は高熱が出にくい反面、微熱が続き解熱にも時間がかかるとされています。
通常、38~40度の高熱が出る傾向にあるインフルエンザの熱ですが、インフルエンザb型に感染し発症すると多くの場合では2~5日間は37~38度の微熱の症状が続くことが多いとされています。
そして5~7日間以上経つとウイルスが体内から消えていくので、熱が下がりはじめます。インフルエンザの症状が消失するのに、7~10日ほどかかります。
インフルエンザbに感染し熱が5~7日以上続く場合は、後で説明する合併症を起こしている可能性があります。
インフルエンザ熱が下がらない原因は二峰性(にほうせい)発熱によるぶり返し
二峰性発熱(にほうせいはつねつ)とは、熱が高まった状態からいったんは熱が37度程度まで下がるものの、24時間以降に再び高熱が出てしまう状態です。
特に免疫力の弱い幼児や小児(0歳~15歳)の子供に見られることが多いです。
二峰性発熱による熱のぶり返しの原因は明確になっていませんが、抗インフルエンザ薬を服用するこで熱のぶり返しは抑えられる可能性があるとされています。
インフルエンザ熱が下がらない原因は早い段階での解熱剤の使用
インフルエンザに感染後に早い段階で解熱剤を使用すると、ウイルスを十分撃退できない可能性があります。
ウイルスや細菌は40度以上になると活動できなくなるとされています。私たちの体はウイルスや細菌に感染した場合、体温を上げることで防衛反応を起こしウイルスを撃退します。
そのため、早い段階の解熱剤の使用は熱が下がらない原因となる可能性があります。
※免疫力の低い子供や高齢の方、持病のある方などは、発熱が重症化すると命の危険がありますので、熱が下がらないときは一刻も早くかかりつけ医や医療機関を受診してください。
インフルエンザ熱が下がらない原因は細菌による二次感染
インフルエンザの合併症には以下のものがあります。
- 脳症
- 肺炎
- 気管支炎
- 胃腸炎
- 中耳炎
特に脳症や肺炎はインフルエンザによる死亡リスクが高く注意が必要です。
高熱が何日も続く症状の他に
- 言動がおかしい
- 顔色が青白い
- 会話が成り立たない
- 痙攣がある
などの症状が見られた場合には合併症の可能性が考えられますので、速やかに医療機関を受診してください。
インフルエンザ熱が下がらない原因は食欲不振や栄養不足による体力減耗
インフルエンザに感染すると高熱や体の痛みなどの症状で食欲がなくなり、吐き気や下痢などの症状により栄養を十分に摂取することができていない状態になりがちです。
そのままの状態ではインフルエンザウイルスを撃退するエネルギーが得られずに、熱がなかなか下がらない、ぶり返してしまう原因になります。
記事後半で「食欲がなくても食べやすい飲みやすいもの」をご紹介していますので参考にしてください。
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インフルエンザの熱を下げるための対処法
さてインフルエンザの熱について概略が分かったところで、ここからはインフルエンザの発熱によ症状別の下げ方について解説していきます。
熱があるとき、熱が下がらないときの対処としてお役立てください。
発症から12時間~24時間以上経過なら「検査を受ける」
医療機関を受診しインフルエンザと診断された場合、処方される抗インフルエンザ薬を使用し熱を下げます。
インフルエンザの検査は発症から12時間~24時間以上経過していると正しい検査結果が得られます。
医療機関でインフルエンザと診断された場合は、処方される抗インフルエンザ薬を使用し、医師の指示に従い安静にして過ごしましょう。
熱が出るかも知れない前兆期は保温・保湿する
寒気や悪寒による震えを感じたときは体を温めて体温を逃さないようにします。
寒気や悪寒による震えを感じたときは体がインフルエンザウイルスと闘おうと体温を上げようとするため外気温との差が大きくなり寒気を感じます。
そこでまずは、保温と保湿を心がけるるようにしましょう。
- 保温性の高いパジャマを着る
- 布団をしっかりとかける
- 加湿器で室内の湿度を上げる(40%以上になるように)
38度台の高熱を下げる対処法
インフルエンザ発症後、ガタガタ震えるほどの悪寒とともに突然38度を越える高熱が出る場合があります。
この場合、インフルエンザ検査の正しい結果を得るために、発症から12時間~24時間以上経過していれば医療機関を受診します。
インフルエンザと診断され抗インフルエンザ薬が処方された場合は、指示に従い服用し、水分補給を十分行って安静にします。
38度台の熱であれば、通常は解熱剤を使う必要はほとんどありませんが、もし医療機関で解熱剤が処方された場合は、用法用量を守って使用しましょう。
発熱から12時間~24時間以上経過していない場合は、脱水症状を防ぐために十分な水分補給をして、安静にしてください。
医師の指示がなく、むやみに解熱剤で熱を下げてしまうと免疫力が下がり、ウイルスの活動が活発になり、治りにくくなります。
また、市販の解熱剤の中にはインフルエンザで使用できない成分もありますので注意が必要です。
39度以上の高熱を下げる対処法
インフルエンザ発症後すぐ39度を越える高熱が出た場合、40度以上の高熱になる可能性があります。
このようにかなり熱が高い場合は、発熱から12時間~24時間を待たずに早めに病院を受診してください。
インフルエンザと診断され抗インフルエンザ薬が処方された場合は、指示に従い服用し、水分補給を十分行って安静にします。
39度以上の高熱が出ている場合は、病院で抗インフルエンザ薬と一緒に解熱剤が処方されている場合が多いので、医師の指示に従い用法用量を守って使用しましょう。
病院へ行く前、すぐ病院へ行けないときの高熱の対処法としまして以下を参考にしてください。
太い血管の動脈を冷やす
手足が熱い、顔が赤いなど熱が上がりすぎてこもっている時は体を冷やします。
このとき、首の後ろや脇の下、足の付け根など太い血管が通っているところを冷やすのが効果的です。
氷嚢(ひょうのう)がなければ、保冷剤をタオルで包むなどして代用しましょう。
体を冷やさないようにする
手足が冷たかったり、寒気や悪寒などを感じてるようであれば体を温めます。
汗になったパジャマは身体を冷やさないようにこまめに着替えましょう。
布団も汗を吸収しているのでときおり乾かしましょう。
脱水症状を防ぐため水分補給をする
39度以上の高熱になると大量に汗をかきます。水分不足になると脱水症状になるおそれがあります。
脱水症状になると身体の衰弱も激しくなり、頭痛やめまい、腹痛や嘔吐などの症状が酷くなりますので脱水症状を防ぐために十分な水分補給が必要です。
このとき、水だけではなくナトリウムなどの電解質も含まれている経口補水液やポカリスエットで水分を補給するとよいでしょう。胃腸の負担にならないよう冷やさず常温の状態で少しずつ飲むようにしましょう。
救急車を呼ぶ
意識混濁、痙攣(けいれん)、震えが止まらないなどの症状がある場合は救急車を呼びましょう。
特に子どもの場合は高熱による熱性けいれんを起こしやすいので注意が必要です。
37度台の微熱の症状
インフルエンザ発症後、一般的に3日~4日経過すると熱は37度台くらいで落ち着き、症状も改善されて体も楽に感じます。
しかし、体内から完全にインフルエンザウイルスがいなくなったわけではありません。感染の拡大を予防するためにも外出を控え、安静にしてお過ごしください。
外出が可能となる目安の時期は、インフルエンザを発症して5日経過+高熱が下がって2日(幼児は3日)を経過する一週間ほどとされています。
熱がある時に良い食べ物や飲み物
体力が低下すると、回復するまでに時間が掛かりますので、栄養のあるものを摂取しましょう。
熱がある時に摂りたい食べ物や飲み物の特徴
- 水分が多め
- ビタミンやミネラルを含む
- 良質のたんぱく質の補給ができる
- 栄養価が高い
- 胃腸の負担が少なく消化が良い
食欲がなくても食べやすい飲みやすいものの一例をご紹介します。
野菜や果実100%のジュース
水分補給と同時にビタミン栄養補給になります。食欲のない時でも喉越しがよくおすすめです。
牛乳やヨーグルト
水分補給と同時にビタミン、ミネラルやタンパク質の栄養補給になります。ハチミツを入れて少し温めると栄養価も高く胃腸の負担も少なくおすすめです。
たまご
栄養価が高く良質のたんぱく質の補給になります。うどんやおかゆに入れると消化も良くおすすめです。
プリン
牛乳や卵の栄養素を含んでいます。喉越しがよく栄養価も高いのでおすすめです。
豆腐
栄養価が高くたんぱく質の補給になります。喉越しがよく消化も良いのでおすすめです。
お味噌汁
水分と塩分のバランスが良く脱水症状対策になります。具材を消化の良い野菜や豆腐にすると栄養価バランス良くおすすめです。
熱がある時は決して無理はせず、食べられるものを食べて、体力を回復するようにしてください。
さいごに
インフルエンザの特徴である発熱は辛いものです。特に原因がわからず長引く熱は体力も気力も消耗させてしまいます。
インフルエンザの熱が下がらないときや高熱が出たときの対処法を理解しておくことで、慌てず対応できます。
ただし対処法はあくまで病院に行けないときの応急処置として覚えておき、速やかに医療機関を受診し、医師、薬剤師の指示に従い療養しましょう。
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