マスク姿の子供

子供の偏頭痛の薬と治し方!子供の片頭痛の原因や症状と即効で緩和する6つの対処法

2017/08/20

今回は子どもの偏頭痛の薬と治し方ついてご紹介します。

ここ数年増え続けている子供の偏頭痛。悩んでいる親御さんも多いのではないでしょうか?

子供は自覚症状が少ないので体の異変に気づきにくく、うまく言葉で表現することもできません。

それが原因で偏頭痛の重症化や長期化につながります。周りの大人が、子供の偏頭痛に素早く気づくことが、とても重要です。

そこで今回は、

*大人とは違う子供の偏頭痛の特徴
*子供の偏頭痛の3つの原因
*子供の偏頭痛の主な4つの症状
*子供の偏頭痛の処方薬と市販薬
*食事や睡眠など薬以外の対処方法

といった内容で、ご紹介したいと思いますので参考にしてください。

 

 


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子供の偏頭痛の薬と治し方!子供の片頭痛の原因や症状と即効で緩和する6つの対処法

 

子どもの偏頭痛の特徴

子どもの片頭痛は、大人の片頭痛とは少し異なります。まずは、子供の偏頭痛の主な特徴をみていきましょう。

 

(1)子どもの偏頭痛は突然痛くなり急に治まる

子供の偏頭痛の場合、突然痛み出し、急に痛みが治まることが多いようです。

何の前触れもなく急に頭が痛くなることが多い偏頭痛ですが、それが子供の場合は特に顕著です。

さらに頭痛の持続時間も短く、痛みが治まると何事もなかったようにケロッとすることも特徴とされています。

・子どもの片頭痛の頻度:週1~2回または月1~2回程度

・片頭痛の持続時間:2時間程度

 

(2)子供の偏頭痛は頭が締め付けられるような痛み

子供の偏頭痛の場合、頭痛の部位が両側性(前頭側頭部)であることが多いようです。

一般的に大人の偏頭痛は、片側のこめかみ付近がズキズキと脈打つように痛むのが特徴ですが、子供の偏頭痛では前頭部もしくは側頭部の両方が重く締め付けられるような痛みが特徴です。痛み方としては、大人の緊張型頭痛と似ています。

 

(3)子供の偏頭痛では腹部症状が多くみられる

子供の偏頭痛の場合、お腹が痛い、食欲がない、吐き気や嘔吐などの腹部症状が多くみられます。

中には腹痛や吐き気だけが症状として現れ、頭痛の症状がない場合もあります。

 

このように、今まで元気で遊んでいたのに突然、「痛い~」と頭痛を訴えたかと思うと、数時間でケロッとして元気になるケースがほとんどのため、大人から見れば子供が仮病や嘘をついているように見えてしまうこともあります。

しかし、子供の偏頭痛の場合は頭痛の前兆や初期症状が表れないことが多く、判断が難しくなります。そこで、偏頭痛に苦しむ子供の症状や原因を理解することが第一となります。

 

子供の偏頭痛の原因

それでは、子供の偏頭痛の主な原因をみていきます。

 

原因その1:不規則な睡眠や食生活

子供の偏頭痛の原因として、子供の生活が夜型化しているなどによる不規則な睡眠が影響していると考えられます。

仕事の都合や生活習慣などで、親が夜更かしすると、一緒になってTVを見たりゲームをしたりして、ついつい寝る時間が遅くなってしまう子どもが増えています。

そのため睡眠時間も短縮され、身体や脳の成長に必要な成長ホルモンの分泌が妨げられるだけでなく、生活のリズムの乱れが子供の偏頭痛の一因となっています。

また、偏頭痛の子供に、朝ごはんを食べないという子が多くみられます。

朝ごはんは1日の始まりの活力です。まして成長期にある子供には大切なエネルギー源です。朝ご飯をしっかり食べないと、血糖値が下がり低血糖を起こします。

低血糖の状態は人間の生命の維持にかかわるので、脳はアドレナリンというホルモンを分泌させて、食べろ!という指令を出します。

このとき分泌されたアドレナリンは血管を収縮させる働きがあるため、脳の血管も収縮されて頭痛が起こります。

 

原因その2:ストレス

子供の偏頭痛には心理的ストレスが大きく関わっていると言われています。

子供はちょっとしたことでストレスを感じてしまうものです。家庭や学校での出来事、習い事や塾に友達付き合い、大人と同じように忙しい毎日を送っている子供もストレスを抱え込んでいる可能性があります。

例えば、勉強についていけなかったり、嫌いなものがでる給食が嫌で学校に行くことにストレスを感じていたり、パパとママの喧嘩を敏感に感じ取っていたり、お友達と仲良くできなかったりなど、子供にもストレスの原因になりうる要素はたくさんあります。

 

原因その3:光や音による刺激

子供の偏頭痛の原因として、光や音などの些細な刺激が偏頭痛に影響していることが考えられます。

子供の場合はそれが特に顕著に出るとも言われており、大人に比べて刺激に敏感であるために、それまで元気でも突然頭痛を訴えることがあります。

さらに子供の場合は光や音に対しての違和感や不快感などの症状について、周りの大人にうまく伝えられないことから、きちんと頭痛の対処をされず症状が悪化したり、慢性化してしまうこともあります。

 

子供の偏頭痛の症状

子供は大人のように自分の頭痛の症状をうまく伝えることが難しく、体の異変にすぐに気づいてもらえることができません。それが原因で偏頭痛の重症化や長期化につながってしまいます。

そこで、まず周りの大人が、偏頭痛が起きた時の症状について知識と理解を持つことで子供の異変に素早く気づくことが重要になります。

以下で、子供の偏頭痛の主な4つの症状についてご説明します。

 

・周期性嘔吐症候群
胸のむかつき感によって激しい吐き気が、ほぼ一定の感覚で繰り返されます。

・腹部片頭痛
日常生活を妨げるほどの我慢できない腹痛があります。食欲もなくなり、顔面蒼白の症状も現れます。

・良性発作性めまい
何の前触れもなく突然、天井や壁などがグルグル回って見えるめまいがおきます。ただし数分から数時間で何事もなかったようにケロッと自然におさまります

・良性発作性斜頸
生後1年以内の乳児に多く、自然と頭が左右どちらかに傾く症状が出ます。ほとんどの場合、数分から数日間で自然に治ります。

 

このような症状のほか、まぶしい光を嫌がる、音に敏感に反応するなどの行動が多いので、そこから判断して片頭痛の可能性を見つけてあげると良いと思います。

 

 


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子供の偏頭痛の対処法

 

その1:安静にさせ、おでこを冷やす

まず子供が頭痛を訴えたら、静かな暗い部屋で安静にして休ませます。

嘔吐の症状がある場合、幼い子は仰向けで寝かせると、嘔吐物が気道を閉塞してしまう可能性がありますので、横向きに寝かせてあげましょう。

また、小さなお子さんの場合は偏頭痛による痛みをうまく言葉で表現出来ないため、「おでこが痛い!」と訴えるお子さんも多くいます。

その場合、冷たいタオルでおでこを冷やしてあげると痛みが和らぐようです。冷えピタなど熱さまシートであれば、横向きに寝てもズレ落ちる心配もありませんし便利です。

 

その2:病院を受診する

お子さんの様子が落ちつきましたら、病院を受診します。

自己判断で症状を放置するのは、子供の偏頭痛の症状悪化の危険もあります。子供が、頭痛をしばしば訴えるようであれば、一度かかりつけの病院など、医療機関の受診をおすすめします。

特に症状が重く、短い感覚で繰り返すようであれば早めに受診しましょう。

このとき、病院で最適な処置を受けるためにも、お子さんが頭痛を訴えるポイントを押さえて医師に伝えます。日頃から、痛む場所や痛み方と度合い、痛む時間帯、下痢や嘔吐など腹痛以外の症状をメモしておくといいでしょう。

「頭痛くらいで病院?」と思わないでください。自分がどのような状態なのか、うまく伝えられないことが多いのが子供ですから、そばについている大人が様子を詳しく見ておくことが大切です。たかが頭痛、されど頭痛です。

 

子供の日常的な頭痛(偏頭痛?)は何科を受診すればいい?

まず、かかりつけの小児科があれば相談して主治医の判断に任せます。

小児科の医師の判断により、専門の科での受診が必要であれば紹介状を書いてくれます。

または最初から総合病院の偏頭痛専門の頭痛外来を受診したり、脳神経外科で精密検査を受けるのも良いのですが、大きな病院は紹介状も必要となります。

 

その3:子供の偏頭痛の処方薬と市販薬

子供の偏頭痛の薬には処方薬と市販薬があります。まず最初に、子供が偏頭痛の時に病院で処方される主な薬をご紹介します。

 

片頭痛が起こったとき内服する治療薬(処方薬)

子供の片頭痛の場合は解熱沈痛剤である以下の処方薬が第一に選択されます。

●アセトアミノフェン
体温調節中枢や神経中枢にはたらきかけて、熱を下げ、痛みをやわらげる効果のある薬です。

●イブプロフェン
解熱・鎮痛効果、炎症を抑える効果が強力な薬です。代表的なイブプロフェン製剤は、アスピリンより作用が強力で、効果が現れるのも速く、副作用も少ない薬です。

 

悪心や嘔吐が伴う偏頭痛の場合には、制吐剤を使用します。特に年少児には以下の処方薬が第一に選択されます。

●ドンペリドンの内服薬および坐薬
弱った胃腸の運動を活発にして、食べ物を胃から腸へ送り出すのを助けます。そうすることで、吐き気や嘔吐、食欲不振や膨満感、胸やけなどの症状を改善します。

 

偏頭痛を予防するための薬(処方薬)

小児の片頭痛の予防治療に関しては、今のところ確立された考え方はありませんが、これまでの経験から有効と考えられている薬を紹介します。

●トリプタノール:(年長児向け)憂うつな気分をやわらげ、意欲を高めるお薬です。
痛みを抑える神経の活動を強化することから片頭痛など様々な痛みの鎮痛補助薬として使用されることがあります。

●シプロヘプタジン(:年少児向け)アレルギーの症状をおさえるお薬です。
シプロヘプタジンの抗セロトニン作用によって、脳血管の収縮を抑え、頭痛発作の頻度を減少させるために使われます。

●ロメリジン:副作用の少なさ、忍容性の良さから第一選択薬とする専門家も多い処方薬です。

 

次に子供の偏頭痛に効果的な市販の頭痛薬についてご紹介します。

 

子供の偏頭痛によい成分と悪い成分

偏頭痛の市販薬の多くは、解熱鎮痛薬という種類の薬です。

ただし、大人用と子供用の市販薬は、それぞれ含まれている成分に違いがあります。そのため、「大人用の頭痛薬を少ない量で飲ませれば大丈夫」などの自己判断で、子供に薬を飲ませないよう注意しましょう。

偏頭痛薬など多くの市販薬の痛み止めは、15歳未満では使用できない成分などが含まれているため、15歳以上の人を対象に作られています。そのため、子供の偏頭痛の市販の痛み止めを買う時には注意が必要です!しっかりと注意書きを確認しましょう。

 

15歳未満でも「使用可能な」痛み止めの成分
〇 アセトアミノフェン

 

15歳未満だと原則「使用不可能な」痛み止めの成分
● ロキソプロフェン
商品例:ロキソニンS

● アスピリン(アセチルサリチル酸)
商品例:バファリンA、バイエルアスピリン、エキセドリンA錠、ケロリン

● イブプロフェン
商品例:イブ、イブA錠、バファリンルナ など

●エテンザミド
商品例:ノーシン、新リングル、新パトシック錠 など

 

子供の偏頭痛に効果的な市販薬

15歳未満の子供でも使用可能な市販の痛み止薬をご紹介します。

小児用バファリンCII 32錠【第2類医薬品】
バファリンルナJ 12錠【第2類医薬品】
小中学生用ノーシンピュア 24錠【第2類医薬品】
 

偏頭痛の薬はいつ飲むと効果的?

医療機関を受診し薬が処方された場合は用法、容量を守り服薬を行います。症状が治まったからといって、自己判断で服用を中止してはいけません。

一般的に、偏頭痛の薬は「痛みがひどくなる前」に服用すると効果的です。
偏頭痛の痛み止めの薬も、痛みが出始めたらひどくなる前に早めに服用してください。痛みがひどくなってしまってから飲んでも、ほとんど効果を現さないことが多いからです。

「頭痛がひどくなるかもしれない」と思ったら、早めにのむようにしましょう。逆に早くのみすぎても効き目が継続しません。そこで、後述します「頭痛日記」をつけると、お子さんの偏頭痛が痛むタイミングも予測できるようになり、薬の効果的な服用ができます。

 

その4:頭痛日記をつける

お子さんを悩ませる偏頭痛の辛さから楽にさせてあげるためにも、お子さんの偏頭痛をじっくり観察することが重要です。お子さんの頭痛日記をつけてみましょう。

記録する主な項目
・頭痛の起こった日時
・どのような痛みか?(ズキズキ?ドクンドクン?ギューッ?など)
・頭痛はどれくらい続いたか?
・吐きけや嘔吐はあったか?
・下痢はしているか?
・光・音・匂いなどが気になったか?
・薬を飲んだかどうか?

頭痛の記録をつけることで、治療を行う医師にお子さんの頭痛の状態など情報がきちんと伝わります。また、先述しました薬を飲むタイミング(痛くなる前に飲む)の目安にもなります。

さらに、いつもと違う症状に早く気づき、迅速な対応が可能になります。子どもは言葉で体調の変化をうまく伝えられません。そばについている大人が様子を詳しく見てあげることが大切なのですね。

 

その5:早寝早起きで質の良い睡眠をとる

子供の偏頭痛を予防するにも改善するにも、まず普段から規則正しい生活を送ることが重要です。

テレビやゲームで夜更かししたり、休みだからといっていつまでも寝ていたりせず、しっかり質の良い睡眠をとりましょう。

さらに、暗い中でテレビやゲーム画面を見ると眩しさにより目がチカチカ、チラチラします。このことは子供の偏頭痛の大きな誘因になりますので、注意が必要です。

 

その6:規則正しい食生活を行う

偏食せず、バランスの良い食事を毎食規則正しく摂取することが大切です。特に偏頭痛のお子さんは、朝ご飯をしっかり食べる習慣をつけるようにしましょう。

 

頭痛を減らす飲食物と栄養素

偏頭痛を予防する栄養素として、ビタミンBやビタミンE、マグネシウムがあります。
・ほうれん草(ビタミンB)
・ゴマ(ビタミンE)
・レバー(ビタミンB2)
・大豆やその加工品(マグネシウム)
・ワカメ(マグネシウム)
・イワシ(マグネシウム・ビタミンB2)

 

偏頭痛を誘発する飲食物と成分

・チョコレート(アミン)
・チーズ(チラミン)
・ハム・ソーセージ(亜硝酸塩)
・化学調味料(グルタミン酸ナトリウム)
・添加物や保存料を含む食品および飲料水(加工品、清涼飲料水、食品添加物)

・摂りすぎると「脳内セロトニン」不足を招く恐れのあるもの(牛乳、ヨーグルト、鶏卵、マグロ、牛肉)

 

※上記食品の摂取効果については個人差が有ります。あくまで、片頭痛が気になる場合は積極的に取り入れたり、逆に避けた方が良い食品の一例となります。

 

まとめ:「子供の偏頭痛の薬と治し方対処法」

 

いかがでしたか?「子供の偏頭痛の薬と対処法」をテーマにご紹介させていただきました。

最後にもう一度6つの対処法ついて確認してみましょう。

 

その1 安静にさせ、おでこを冷やす

その2 病院を受診する

その3 子供の偏頭痛の処方薬と市販薬

その4 頭痛日記をつける

その5 早寝早起きで質の良い睡眠をとる

その6 規則正しい食生活を行う

 

子どもは、うまく言葉で体調の変化を伝えられません。まわりの大人が様子を詳しく見ておくこと、子供の頭痛のことを知っておくことが大事ですね。

知識を持っていると慌てず対応できます。当記事がお役に立てれば幸いです。

 


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