花粉症頭痛対策!頭痛だけのときの薬や6つの対処法。熱や寒気、吐き気やめまいがある時は?
2017/08/20
今回は、花粉症の頭痛対策についてご紹介します。
国民病と言われるくらい多くの人が悩まされている花粉症。花粉症というと思いつくのが目や鼻、喉の症状だったりします。
そのため、花粉の時期に頭がひどく痛むことがあっても、「花粉症で頭痛になるの?」「頭だけ痛いけど、これも花粉症なの?」と思われる方も少なくありません。
中には、花粉症による頭痛が原因の熱や寒気、吐き気やめまいで苦しい思いをされている方も多くいらっしゃいます。そこで、今回は花粉症の頭痛対策としまして
・花粉症で頭痛が起こる原因とは?
・花粉症で頭だけが痛くなることはあるの?
・花粉症で頭痛のみが辛い場合の薬や対処法は?
・花粉症で頭痛の他に熱や寒気、吐き気やめまいがある場合の対処法は?
・花粉症による頭痛の予防方法は?
といった内容で、花粉症で頭だけが痛い場合の薬や対処法、花粉症による頭痛のほかに熱や吐き気がある場合の対処法、花粉症による頭痛の予防方法をご紹介しますので、花粉症対策の参考にしてください。
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花粉症頭痛対策!頭痛だけのときの薬や6つの対処法。熱や寒気、吐き気やめまいがある時は?
花粉症で頭痛が起こる原因
それではまず、花粉症によって頭が痛くなるにはどのような原因が考えられるのか?みていきましょう。
蓄膿症(慢性副鼻腔炎)による頭痛
花粉症により鼻腔内の炎症が長引き蓄膿症を併発すると、頭痛の原因になることがあります。
下記のような症状がある場合は蓄膿症の可能性がありますので、早期に耳鼻科や耳鼻咽喉科など専門医を受診してください。
・鼻がつまる
・鼻の中に嫌な臭いを感じる
・黄色や緑色で粘つく鼻水が出る
鼻づまりによる頭痛
花粉症により鼻粘膜が炎症をおこし腫れると、鼻から酸素を取り込みづらくなり脳に十分な酸素が行き届かなくなります。その結果として頭痛を伴うことがあります。
自律神経の乱れによる頭痛
花粉症により自律神経が乱れると、頭痛の原因になることがあります。
睡眠不足による頭痛
花粉症による咳や鼻水の症状などで呼吸が苦しく睡眠不足になるとストレスや疲労がたまります。その結果として頭痛を引き起こすことがあります。
肩こりによる頭痛
花粉症による不快な症状が長引くと、筋肉を緊張させ血行が悪くなり首や肩こりの原因となったり、鼻の粘膜が腫れて神経を圧迫する場合もあります。その結果として頭痛を伴うことがあります。
鼻炎薬の副作用による頭痛
市販の鼻炎薬を常用していると、頭が重くなったり、ボーっとするなど薬の副作用の症状がでる場合があります。頭痛がその副作用によるものと考えられることもあります。
花粉症で頭だけが痛くなることはあるの?
花粉症で頭だけが痛くなることもあります。頭痛だけする場合の主な原因は鼻粘膜の炎症にあります。
花粉症により鼻の中で炎症が起こり炎症部分の腫れがひどく長引くことで、鼻腔と副鼻腔をつなぐ小さな穴が塞がれてしまったり、空気が通るスペースが狭くなります。
その結果として十分に酸素を取り込むことができなくなり、軽い酸欠状態になり頭痛を引き起こすことがあります。
鼻の炎症が慢性化した場合は花粉の時期を過ぎても頭痛が治まらないこともありますので、慢性的な頭痛にお悩みの方は早めに医療機関を受診してください。
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花粉症の頭痛対策!頭が痛いとき6つの対処法
花粉症で頭が痛い場合の主な原因は、鼻粘膜の炎症による腫れや鼻づまりであることが分かりましたので、その原因を解消することが頭痛の緩和につながります。
では、具体的にどうしたら良いのかご紹介したいと思います。
その1:病院を受診する
花粉症による頭痛は場合によっては慢性化することもあります。
特に頭痛の症状が重く、何日も続く場合や花粉の時期が過ぎているのに頭痛が治まらないときは、我慢し過ぎず早めに病院を受診しましょう。
抗アレルギー剤による花粉症治療を行なうことで、辛い頭痛の症状を緩和させることが期待できます。
また、頭痛の原因が蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の場合は、蓄膿症を治療することが頭痛を解消することに繋がりますので、早めに耳鼻科や耳鼻咽喉科を受診してください。
その2:薬
花粉症による頭痛がある場合に市販の頭痛薬や鎮痛剤で一時的に痛みを緩和することもできますが、注意が必要です!
まず、花粉症薬と一般の頭痛薬を併用する場合に薬の成分が重複する可能性があるということです。
次に、頭痛の原因が蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の場合などは根本的な治療にならないということです。
そのため薬の服用に関しましては、医師の診断を受け、ご自身にあった薬を処方してもらうことをお勧めします。
ここからは薬のように即効性はありませんが、花粉症による頭痛の原因となる鼻づまりの対処法をいくつかご紹介したいと思います。
自分で簡単に、すぐ出来る方法ばかりですのでぜひお試しください。
その3:鼻拡張テープで鼻通りを良くする
花粉症の頭痛対策として、鼻に貼るだけで鼻づまりがラクになり効果的だという鼻孔拡張テープが人気です。
数ある商品のなかでも、「ブリーズライト」と言われる商品が一番売れているそうで、小さなお子様用もあります。
鼻腔拡張テープであれば寝相を気にせず睡眠中につけることが可能ですので、鼻が通って眠りやすくなるだけでなく、十分な睡眠が取れます。
また、口呼吸が原因によるドライマウスやイビキの改善にも役立つほか、花粉症で炎症をおこしやすい喉の痛み予防にもなります。
その4:ツボで鼻づまりを解消する
花粉症の頭痛対策として、鼻づまりを解消するツボを指圧する方法もあります。
【鼻づまりに効くツボ】
迎香(げいこう):小鼻の両脇の少しへこんだところにあります
晴明(せいめい):目頭のやや上(鼻寄り)にあり、小さなくぼみが目印です
<指圧の仕方>
ツボを押す時は強く押しすぎないよう注意をしてください。
いずれのツボ押しも、1度に10回程度ゆっくり押し、1日3セットほど行いましょう。
指圧をすると鼻の通りがよくなり、スッキリします。いつ、どこででも簡単に出来ますのでぜひお試しください。
その5:鼻を保温、加湿して鼻づまりを緩和する
花粉症の頭痛対策として、鼻を温めたり加湿すると鼻づまりを解消でき頭痛の緩和になります。
鼻を温めることで鼻の穴(鼻孔)が広がり鼻の粘膜の血流がよくなります。
また鼻を温めることで、鼻の炎症の原因となる化学物質の放出を抑制でき、鼻の中の湿気によって鼻の中が掃除され鼻の通りが改善されます。
鼻や鼻腔を温める方法
・蒸しタオルで鼻全体を温める
・手の平を鼻に当てて温める
・鼻まですっぽりマスクをして温める
・お風呂で鼻から湯気を吸い込む
・温かい飲み物を入れたカップから鼻で蒸気を吸い込む
鼻を温めることで鼻腔の湿度も保てることから鼻づまりが改善してきます。
※ただし、鼻に炎症が起きていて痛みを伴う鼻づまりの時は、温めない方が良い場合もありますので注意してください。
その6:脇を圧迫して鼻づまりを治す
花粉症の頭痛対策として、脇の下にある自律神経を圧迫するのが効果的です。
わきの下にある自律神経を圧迫することで、その反対側の交感神経が刺激され鼻腔内の血管が収縮して一時的に鼻づまりが緩和されます。
<脇の圧迫の仕方>
➀水を入れた500mlのペットボトルを用意します
②つまっている鼻と反対側の脇に500mlのペットボトルを挟みます
例えば左の鼻がつまっている場合は、右の脇にペットボトルを挟むことで、身体の左側の交感神経が刺激され左の鼻づまりが一時的に緩和されます。
鼻スプレー(点鼻薬)は鼻づまりに効果的?
花粉症の頭痛対策として、即効性があり効果が強いとされている鼻スプレー。
注意が必要なのは、多くの鼻スプレーに血管収縮剤が配合されていることです。
鼻スプレーに含まれる血管収縮剤は、使いすぎると肥厚性鼻炎という慢性的な鼻炎を患ってしまう可能性があります。
さらに、薬剤性肥厚性鼻炎(鼻の粘膜が厚くなり鼻づまり状態が続く状態)や点鼻薬依存症(点鼻薬でしか効果が感じられなくなり手放せない状態)になる可能性もありますので、使用には十分な注意が必要です。
医師や薬剤師に相談のうえ、鼻づまりの症状がひどい場合に一時的な使用にとどめることをおすすめします。
花粉症で熱や寒気がある場合の原因と対策
花粉症による鼻づまりで鼻から酸素を取り込みづらくなり脳に十分な酸素が行き届かなくなったり、体力の消耗や免疫力の低下などが原因で熱が出る場合があります。
花粉症と風邪との発熱の違い
花粉症と風邪の熱の出方の違いについて、以下の可能性が高いという報告があります。
・37.5度以下の熱の場合は花粉症
・37.6度以上の熱の場合は風邪
花粉症の熱は一般的な風邪に比べ、微熱や熱っぽいという場合が多いです。
しかし、熱の状態だけで判断しにくい場合もありますので、他の症状も併せて判断することが必要です。目の痒みがひどかったり、クシャミがよく出る、鼻水が水のようにサラサラしている場合は一般的に花粉症と考えられます。
また、中には発熱と共に寒気を感じる方もいらっしゃいます。このことは人間の防御本能に関係します。
体や脳が花粉をウイルスと同じく異物と勘違いすると、頭痛や熱などのサインを出して体調の変化を知らせたり、花粉を追い出そうとします。
同様に寒気の症状を引き起こすこともあります。
花粉症で熱がある場合の対処法
花粉症だけが原因で38度以上の高熱になることは少なく、花粉症によるアレルギー反応で免疫や抵抗力が低下し、体調不良や風邪が悪化してしまい高熱が出る場合が多いそうです。
38度以上の高熱が出た場合は風邪やインフルエンザである可能性があるため、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
37度くらいの発熱や寒気がある場合は、体の防御反応によるサインですので、温かくして早めにゆっくりと体を休めてあげましょう。
花粉症で吐き気やめまいがある場合の原因と対策
花粉症により鼻粘膜が炎症をおこし、鼻から酸素を取り込みづらく脳の酸欠状態が起こることが原因で頭痛になるとご説明しました。
さらに、その頭痛が原因で吐き気やめまいなどの症状につながることもあります。
花粉症で吐き気やめまいがある場合の対処法
花粉症による頭痛に伴う吐き気やめまいの場合は、上記【花粉症の頭痛対策!頭痛の場合の対処法】で紹介しました対処法を参考にしてください。
頭痛を解消することで、吐き気やめまいも緩和されると思います。
花粉症の頭痛を予防するには?
花粉症による頭痛の一般的な予防方法としまして、花粉への接触や体内への侵入を減らすこと、免疫力を高めることなど日常生活での予防があります。
花粉への接触や体内への侵入を減らす
花粉症による頭痛を防ぐには花粉の体内への侵入を減らすことや家の中に持ち込まないことが大切です。
- マスクをする
- メガネをする
- 花粉がつきにくい素材の服を着る
- 自宅に入る前に花粉をしっかり払い落とす
- 帰宅後はうがい手洗いをする
- 花粉の多い時期は洗濯は部屋干しする
- 空気清浄機を使用する
免疫力を高める
花粉症による頭痛を防ぐには食生活や運動、睡眠に気を付けることが大切です。
花粉症で乱れがちな自律神経を整えるためにも、規則正しい生活を心がけるようにしましょう。
バランスの良い食事で予防する
花粉症の頭痛予防として、食事面では栄養バランスの良い食事を規則正しく食べることが大切です。
暴飲暴食、高カロリー、高タンパク質の食事や油ものは花粉症の症状を悪化させる可能性がありますので、控えるようにしましょう。
適度な運動で予防する
花粉症の頭痛予防として、適度な運動をすることが大切です。
運動時に分泌されるアドレナリンは血管を収縮させ、鼻の粘膜を収縮させるので鼻づまり解消に効果があります。さらに、運動後のリラックス状態は鼻の粘膜の過敏性を低下させる効果もあります。
運動をすることによって、免疫力や抵抗力を向上させたり、自律神経を整えるという効果も期待できますので、日頃から適度な運動を心がけることが大切です。
ただし、花粉がたくさん飛んでいる中での運動は逆効果になる可能性もあります。そこで、花粉の飛散量が少ない早朝のジョギングやウォーキング、室内でできるストレッチや筋力トレーニングがおすすめです。
運動する時間がない場合は、普段の生活で座る時や立つ時に背筋や腹筋を意識する事や、階段を使う、歩く時は歩幅を広くするなどを意識してみましょう。
十分な睡眠で予防する
花粉症の頭痛予防として、十分な睡眠をとることが大切です。
花粉症は免疫力の低下によって発症または悪化します。
8時間程度の十分な睡眠をとることで成長ホルモンが分泌され、寝ている間に細胞が活性化し免疫力も高まるとされています。
正しい鼻のかみ方で予防する
花粉症の頭痛予防として、正しく鼻をかむことが大切です。
花粉症による鼻のかみすぎや間違った鼻のかみ方で、鼻の炎症を悪化させてしまい頭痛の原因になります。そこで、正しい鼻のかみ方をご紹介します。
まず、鼻をかむ時は、できるだけ柔らかいティッシュペーパーを用意します。
次に少し斜め下を向いて鼻の自然孔が開き鼻水が出やすい状態で、鼻の片側ずつ少しずつゆっくり、優しくかみます。
焦って強くかみすぎると副鼻腔に鼻水が流れ込み、副鼻腔炎になる可能性がありますので注意してください。
まとめ:花粉症頭痛対策6つの対処法と5つ予防方法
いかがでしたか?「花粉症の頭痛対策」をテーマにご紹介させていただきました。
最後にもう一度、花粉症で頭が痛い時の6つの対処法と予防方について確認してみましょう。
その1:病院を受診する
その2:薬は医師の診断を受けて処方薬を
その3:鼻拡張テープで鼻通りを良くする
その4:ツボで鼻づまりを解消する
その5:鼻を保温、加湿して鼻づまりを緩和する
その6:脇を圧迫して鼻づまりを治す
その1:花粉への接触や体内への侵入を減らす
その2:バランスの良い食事で予防する
その3:適度な運動で予防する
その4:十分な睡眠で予防する
その5:正しい鼻のかみ方で予防する
花粉症による頭痛は体の痛みだけでなくストレスににもなり辛いものです。
もし痛くなったとしても知識を持っていると慌てず対応できます。当記事がそのためのお役にたてれば幸いです。
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