目の紫外線対策!紫外線による目の影響や病気。充血、目が痛い時に効く目薬と6つの日焼け防止グッズ
2017/08/20
今回は紫外線が目に与える影響と紫外線対策方法についてご紹介します。
紫外線が気になる季節になり、紫外線対策を考えている方も多いと思います。
紫外線はお肌の大敵ということをご存知の方でも、「紫外線による目への影響はあるの?」「目も紫外線対策が必要なのかな?」「紫外線対策は夏だけでいいの?」と、迷うことありませんか?
また、紫外線を浴びすぎて目が痛んだり、充血したり、疲れると、「これは目の病気なの?」と不安に思う方もいらっしゃると思います。
さらに、「紫外線は目にどんな影響を与えるの?」「具体的にどのような目の紫外線対策をしたらいいの?」と、お悩みではありませんか?
結論から申し上げますと、目も紫外線の影響を強く受け、日焼けによる一時的な症状や目の病気をひき起こします。
紫外線から目を守る対策としてUVカット効果のある眼鏡・コンタクト・サングラス+UVケア帽子や日傘が最も効果的です。
そこで当記事では
- そもそも紫外線とはどんなもの?
- 紫外線が目に与える影響はあるの?
- 紫外線による目の病気や症状は?
- 目の紫外線対策!6つの日焼け防止グッズ
- メガネ、サングラス、目薬、帽子の選び方
- 紫外線対策はいつからいつまで必要?
という内容で、紫外線が私たちの目に与える影響と紫外線対策の方法についてご紹介します。
紫外線に関する知識を身につけ、しっかり目の紫外線対策をしていきましょう。
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目の紫外線対策!紫外線による目の影響や病気。充血、目が痛い時に効く目薬と6つの日焼け防止グッズ
紫外線とは
紫外線とは太陽が放つ光線の成分の1つで、人の目には見えない「不可視光線」に分類されます。
紫外線は可視光線(目に見える光線)より波長が短く、X線より波長が長い電磁波で、地表に届く太陽光線のおよそ6%ほどにあたります。
紫外線を浴びすぎると、人の健康にさまざまな悪影響があることが、多くの研究により解明されてきました。
紫外線の種類
紫外線は波長の(ナノメートル)長さにより3種類に分けられます。
- UV-A(紫外線A波)320~400ナノメートル
- UV-B(紫外線B波)280~320ナノメートル
- UV-C(紫外線C波)100~280ナノメートル
一番波長の短いUV-C(紫外線c)はオゾン層にさまたげられ、私たちが生活する地上には届いていないとされていますので、実際に地表に届いているのはUV-A(紫外線A波)とUV-B(紫外線B波)ということになります。
(今後のオゾン層破壊の進行に伴い、紫外線Cにも注意が必要になる可能性はあります)
私たちの目、髪、肌など人体へ影響を及ぼすとされるUV-A(紫外線A波)、UV-B(紫外線B波)について特徴や違いをみてみましょう。
UV-AとUV-Bの特徴と違い
UV-A(紫外線A波)
- 波長の長い紫外線です
- 地上の紫外線の約95%を占めます
- 肌の深いところまで届きます
- メラニンの作成・酸化作用があります
- 肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンの性質を変化させます
- しわやたるみなど皮膚の老化の原因になります
- ガラスを通り抜けます
- 屋外だけでなく室内での紫外線対策も必要となります
UV-B(紫外線B波)
- 波長が中程度の紫外線です
- 肌の表面で吸収され表皮にダメージを与えます
- 日焼け(肌を黒くする)作用があります
- 肌の表面にできるしみの原因になります
- 皮膚がんや白内障などの病気の原因になりやすいです
- ガラスを通り抜けません
- 屋外での紫外線対策が必要です
紫外線が目に与える影響
紫外線は浴びすぎると目に悪影響を及ぼします。
・紫外線が目から入ると目が日焼けします
目が紫外線を受け続けると角膜に炎症が起きて目も肌と同じように日焼けし、様々な日焼けの症状が出ます
・目の日焼けにより肌も日焼けしやすくなります
角膜の炎症により脳が刺激を受けてメラニン生産の指令を出し続けると、体内にメラニン色素が作られやすくなるため、直接肌に紫外線が当たらなくても、肌の日焼けが起きやすくなります
・目が紫外線を浴び続けると、目の細胞が破壊され病気になることがあります
紫外線による目の日焼けの症状
【目の日焼けによる一時的な症状】
- 目の痛み
- 目の充血
- 目の乾燥
- 目のかゆみ
- 目がゴロゴロする
- 涙や目やにが止まらない
- まぶたが腫れる
紫外線による目の病気と症状
目の日焼けによる急性的な病気
【紫外線角膜炎(雪目)】
- 強い紫外線にさらされた時に見られる急性の角膜炎症です
- 主な症状は、白目の充血、異物感、流涙などがあります
- 重症になると強い眼痛を生じます
- 雪面など紫外線の反射が強い場所で起きやすいです(雪目)
- 発症するのは紫外線にさらされてから約6~24時間前後です
- 大半の場合は 24 ~ 48 時間で自然治癒します
目の日焼けによる慢性的な病気
【白内障】
白内障とは水晶体のたんぱく質が変性し、次第ににごってくる目の病気です。
主な症状は、目のかすみ、視力低下、眩しく感じる、ものが二重に見えるなどがあります。
白内障は加齢が主な原因の1つですが、強い紫外線を浴び続けると年齢に関係なく、白内障を発症する可能性があります。
【翼状片(よくじょうへん)】
翼状片とは、白目の表面を覆っている半透明な薄い膜(結膜)が黒目(角膜)に向かって三角形に伸びてくる病気です。
主な症状は目の充血、目がゴロゴロするなど異物感などがあり、鏡で見ると、目頭の白目の一部が黒目に伸びる症状が確認できる場合が多いです。
主な原因は紫外線にさらされるなど外的刺激が発症に関係すると考えられています。
通常は 30 歳代以降に発症し高齢者に多い病気で、進行は早くありません。
治療は外科的な切除を行いますが、2~7%の方は再発し再手術が必要になります
【瞼裂斑(けんれつはん)】
瞼裂斑とはたんぱく質が変化し、白目の一部が変色や盛り上がる病気です。
主な症状は目頭側に発症が多く、白目の充血、異物感などがあり、鏡で見ると茶目又は黒目の横に何かついているような症状が確認できる場合があります。
主な原因の1つとして紫外線にさらされるなど外的刺激が発症に関係すると考えられています。
一般的には20才以下の方では、ほとんど発症しない病気です。
通常の治療は抗炎症点眼薬や抗生剤点眼薬などが処方され、症状が重症化すると外科的な切除が行われます。
目の紫外線対策と日焼け防止グッズ
メガネ
メガネでUVカット加工がしっかりされているものは、目の紫外線対策や日焼け予防に効果があります。
紫外線対策メガネの選び方
➀顔の骨格に合ったフィットしたものを選びましょう
正面からだけでなく、上下、横、後方からも太陽光の照射は入ってきます。
②UV(A)カットのレンズを選びましょう
③紫外線透過率の低いレンズのものを選びましょう
例えば、紫外線透過率0.1以下という表示のレンズは、紫外線を99.9以上カットできるとい意味です。
④レンズのの濃淡と紫外線カットの性能は関係がありません
レンズが透明でもUVカットがしっかりされているものは紫外線を通しません。
サングラス
サングラスでUVカット加工がしっかりされているものは、目の紫外線対策や日焼け予防に効果があります。
紫外線対策できるサングラスの選び方
【レンズの色】
➀レンズは薄い色を選びましょう
レンズの色が濃いと、瞳孔が開き大量の紫外線を吸収してしまいます。
【レンズの性能】
②紫外線カット率の数字は大きいものを選びましょう
紫外線カット率(UVカット率)99%という表示のレンズ、は紫外線を99%カットしますという意味になります。
③紫外線透過率の数字は小さいものを選びましょう
紫外線透過率0.1以下という表示のレンズは、紫外線を0.1%以下しか通しません、言い換えれば紫外線を99.9以上カットできるという意味になります。
※目は暗い所で瞳孔が開きます。紫外線カット機能がない色の濃いレンズで太陽光を多く浴びると、瞳孔が開いた状態で多くの紫外線の影響を受けることになりますので注意が必要です。
目薬
UVカットが出来る目薬は現時点では存在しません。
インターネット上で多く見られる「UVカット(対策)目薬」という名称は通称です。
「UVカット目薬」といわれているものは、紫外線対策の目薬として紫外線から目を守るため、予防薬として使用するものではなく、紫外線により傷ついた角膜の炎症を抑えるなど、日焼け後の目のケアのために使用する「UVケア目薬」のことです。
そのため目の紫外線対策としましては、まずご紹介してきましたメガネやコンタクト、サングラスの使用を優先することをおすすめします。
それでも、目に紫外線による目焼けなどダメージを受けてしまった場合に、紫外線UVケアケア用の目薬を使用するのがおすすめです。
紫外線UVケア用の目薬
UVケア目薬に含まれる「硫酸亜鉛水和物」という成分が紫外線による目の炎症を抑えます。
主な市販用UVケア目薬
- バイシンUV
- ロートUVキュア
- ノアールUV
※購入する場合は、薬剤師さんに相談して症状にあった薬を適切に購入することをおすすめします。また、目薬は、使用上の用法・用量を守って使用してください。症状の改善がみられなかったり、長引いたり、悪化した場合は、早めに眼科を受診することをおすすめします。
紫外線により目が日焼けしたときは、まず冷たいタオルなどを目に当てながら、ゆっくり休みながら炎症を落ちつかせましょう。
それでも炎症が治まらないようであれば、紫外線UVケアケア用の目薬を使用することをおすすめします。
コンタクト
UVカットコンタクト単独では万全な紫外線対策にはなりません。
コンタクトレンズは黒目の部分を覆うだけのものなので、白目の部分には紫外線があたってしまいます。
そのため、サングラスや帽子などの他グッズと併用すると良いでしょう。
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帽子
帽子を上手に利用することで目の紫外線対策や日焼け予防に効果があります。
帽子は小さなお子さまでも簡単に出来る紫外線対策ですし、暑くなる時期の熱中症対策にも効果的です。
紫外線対策できる帽子の選び方
➀帽子はUVカット加工のものを選びましょう
UVカット加工がされている帽子は黒でも熱を通さず熱くなりにくく、白でも高いUVカット効果を発揮しますので、お好きな色を選べます。
②帽子はUPF(ウルトラ バイオレット プロテクション ファクター)数値の高いものを選びましょう
UPFとは衣類や帽子など繊維製品に使われる紫外線カット効果を示す数値です。数値は「50+~40」「35~25」「20~15」の3段階あり、日焼けするまでの時間の差を表します。
例えば、最高値であるUPF50+の帽子を被った場合、同じ程度の日焼けをするのに50倍の時間がかかるということです。
③帽子は目の細かい生地をのものを選びましょう
紫外線は光の中に含まれていますので、麦わら帽子のように光を通しやすい目の粗いものより、目の細かい生地のものが適しています。
④帽子はつばが広いものを選びましょう
帽子のつばが7cm以上のもので50~70%の紫外線をカットできます。
UVカット加工の帽子とUVカット加工のサングラスで、およそ90%の紫外線をカットできるようになります。
日傘
日傘を上手に利用することで目の紫外線対策や日焼け予防に効果があります。
紫外線対策できる日傘の選び方
➀日傘は表面がUVカット加工のものを選びましょう
日傘の表面がUV加工がされているものであれば、色による紫外線の遮断効果に差はありません。
②日傘の内側は黒や濃い色のもの(照り返し防止)を選びましょう
日傘の内側の色が白に近いと、地面からの照り返しで日傘の中に入ってくる紫外線を更に反射してしまうため、より多くの紫外線を浴びる結果になります。
③日傘は厚手の布のものを選びましょう
紫外線は光の中に含まれていますので、レースの日傘のように光を通しやすい目の粗いものより、目の細かい生地のものが適しています。絹、麻綿、綿がおすすめです。
紫外線対策の時期いつからいつまで?
紫外線対策は一年をとおして365日必要です
- 紫外線量は3月から上昇し5月がピーク
- 紫外線量の1日でのピーク時は正午12:00
- 11:00~14:00は特に紫外対策に注意
- 曇りの日の紫外線量は快晴の日の60%
- 雨の日の紫外線量は快晴の日の20~30%
紫外線は夏の暑い時期に多いと思われがちですが、紫外線が弱い時期は11月から1月の3ヶ月ほどです。
つまり、紫外線は一年中降り注いでますので、紫外線対策は初夏から夏だけでなく、春や秋にかけての対策も大切です。
紫外線量が比較的少ない冬を過ごしお肌は、紫外線に対する抵抗力を低下させています。そのような肌の状態で、春になって増えた紫外線を浴びると、ダメージは大きなものになります。
さらに、注意が必要なのは雨や曇りの日です。
雨や曇りの日は晴天の時に比べて紫外線量は低いのですが、曇りだから大丈夫という油断から紫外線対策をしないで外出すると、晴天の日より紫外線を浴びてしまうという結果になります。
季節や天候に関係なく紫外線は私たちの目、髪、肌に届いていると思ってください。
一年を通して紫外線対策を行い、目の健康を守りましょう。
まとめ:「目の紫外線対策!6つの日焼け防止グッズ」
いかがでしたか?「目の紫外線対策」をテーマにご紹介させていただきました。
最後にもう一度、6つの紫外線対策について確認してみましょう。
その2:サングラス
その3:コンタクト
その4:目薬
その5:帽子
その6:日傘
目の紫外線対策には日焼け防止アイテムの併用が効果的です。
紫外線は蓄積されることでトラブルの原因になりますので、紫外線対策も日々の対策が大切です。
ご紹介しました6つの日焼け防止アイテムを状況に合わせて併用していただくことで、効果的な目の紫外線対策を行いましょう。
当記事がお役に立てれば幸いです。
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