インフルエンザを予防する食べ物と3つの対策!家庭内感染5つの予防方法
2017/12/03
今回は、インフルエンザを予防する食べ物や対策についてご紹介します。
寒い時期になるとインフルエンザが気になります。
皆さんインフルエンザ予防どうされていますか?予防接種以外で、普段の食事や食べ物、日常の対策でもインフルエンザ予防ができるといいですよね。
では、インフルエンザ予防に効果的な食べ物や予防法とは?
意外とインフルエンザの予防法や対策をきちんと知っている人は少ないのではないでしょうか。そこで今回は、
- インフルエンザの原因
- インフルエンザを予防する食べ物や食事
- インフルエンザにかからない対策や予防接種薬
- さらに家族がインフルエンザ感染した場合の家庭内感染の予防と対策
といった内容で、インフルエンザ予防にいい食べ物と対策、さらには家族に感染しない予防方法についてまとめてみました。
当記事を参考に、今年はインフルエンザの予防をしっかり行いましょう。
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インフルエンザを予防する食べ物と3つの対策!家庭内感染5つの予防方法
インフルエンザとは
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスよって引き起こされる急性感染症です。
多くは上気道炎症状・呼吸器疾患などを伴い、熱やのどの痛みの症状が顕著です。風邪に比べて症状が重く治りにくい病気です。
インフルエンザと新型インフルエンザの違い
インフルエンザ
通常インフルエンザと言われるのは、従来から流行している季節性インフルエンザのことです。季節性インフルエンザには、A型、B型、C型の3種類があります。
一度感染すると、原因となったウイルスに対して抵抗力が高まり、多くの人が免疫を持つことになります。
新型インフルエンザ
新型インフルエンザとは、新たなウイルスや従来のウイルスの遺伝子が突然変異したことによって発生するインフルエンザを言います。
季節性インフルエンザと構造が大きく異なるため、多くの人々に免疫がなく、感染が拡大する傾向があります。
インフルエンザの原因について知る
まずはインフルエンザに感染する原因について理解を深めます。原因をきちんと理解してなければ、どのようなことも予防のしようがありません。
インフルエンザの原因には、原因となるウイルス、原因となる感染経路、原因となる感染時期、潜伏期間、そして、インフルエンザが流行る原因があります。
それぞれの原因について、詳しくご説明します。
インフルエンザの原因となるウイルス
インフルエンザの原因となるウイルスには、大きく分けてA型、B型、C型の3種類があり、全ての年齢層に対して感染し、世界中で繰り返し流行しています。
そのうち、特に大きな流行の原因となりやすいのはA型です。
インフルエンザの原因となる感染時期
次に、インフルエンザの原因となる感染時期ですが、インフルエンザは日本などの温帯地域では毎年のように12~3月頃に流行します。
通常、11月下旬から12月上旬頃に、その年で最初の季節性インフルエンザ発生が確認され、12月下旬にかけて小規模な流行が起こります。
続いて、学校が冬休みの間は、やや回復し落ち着きますが、翌年の1~3月頃にインフルエンザ感染者数が増加しピークを迎えます。そして、4~5月に流行は収まり収束します。
一般的に季節性インフルエンザは、冬季に流行する感染症ですが、夏期にも流行する事があることがわかっています。
A型は平均相対湿度50%以下になると流行しやすくなると報告されています。
インフルエンザの原因となる潜伏期間
通常、インフルエンザの潜伏期間は1~3日です。
インフルエンザウイルスに感染してから症状が出るまでの「潜伏期間」が、一般的に1~3日と極めて短いため、ひとたび人に感染すると急速に増殖し猛威をふるいます。
この潜伏期間の短さは、インフルエンザの感染拡大の原因になります。
インフルエンザの原因となる感染経路
現在分かっているインフルエンザの原因となる感染経路は3つ、飛沫感染、接触感染、空気感染です。
飛沫感染
中でも、咳やくしゃみなどによる飛沫感染が主な感染経路だと言われています。
飛沫感染とは、インフルエンザウイルスに感染した人が咳やくしゃみをした時に、ウイルスを含む唾液や鼻水のしぶきが飛び散るため、近く(1~2m)にいる健康な人が鼻や口からそれを吸い込んでしまいます。
この時、ウイルスを含む飛び散るしぶきが直接に呼吸器に侵入してインフルエンザウイルスの感染が起こります。さらに、目などの粘膜からウイルスが直接浸入することもあります。
接触感染
ウイルス感染者が使用したパソコンや電話、ソファーやテーブル、交通機関のつり革や手すりなどには、インフルエンザウイルスが付着します。ウイルスは乾燥した状況では長時間生きつづけることができます。
そこで、後からそれを他の人が触った場合、その人の手にウイルスが付着します。知らずにウイルスの付着した手で目や鼻、口などを触ってしまい、感染が起こります。
空気感染
空気感染とは、唾液や鼻水などの飛び散ったしぶきが蒸発して乾燥し、さらに小さな粒子となり空気中を漂い、離れた場所にいる人がこれを鼻や口から吸い込むことに よって感染が起こります。
インフルエンザが流行る原因
インフルエンザウイルスは、普通の風邪ウイルスと違い、空気中にただよって長時間生存することができるので、ウイルスがいる空気を吸い込むだけでも、感染してしまいます。
そのため、感染者がいれば、その周辺にいる人にも感染しやすくなってしまい、インフルエンザが流行る原因になります。
では、原因が分かったところで、インフルエンザの具体的な予防法についてお話します。
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インフルエンザ予防に効果的な食べ物や栄養素
インフルエンザを予防するには、食べ物で免疫力を高めることが重要となります。
速効性はありませんが、毎日の食事でウィルスに強い体質へと改善していくので効果的です。
インフルエンザ予防に効果的といわれる食べ物と成分をまとめました。
生姜:スキペルテン
生姜はインフルエンザ予防に効果的です。
生姜には抗ウィルス性物質の分泌を促す効果があります。
さらに生姜には、鼻づまりを解消し咳をおさえる作用のあるスキペルテンという物質が含まれています。
ニンニクや玉ねぎ:アリシン
ニンニクや玉ねぎはインフルエンザ予防に効果的です。
にんにくにの臭いの元となるアリシンという栄養素には抗菌・殺菌作用があり体内に侵入したインフルエンザなどのウイルスに対して、強い除菌効果があります。
さらに、ニンニクに含まれるスコルジニンには血行を良くする作用があり、疲労回復につながるため、インフルエンザ予防の力強い味方となります。
肉や魚:良質のたんぱく質
タンパク質はインフルエンザ予防に効果的です。
免疫細胞の主原料はタンパク質です。
タンパク質は免疫細胞を活性化し、インフルエンザウイルスへの攻撃力を強めます。
タンパク質の摂取量が減ると、免疫細胞の数が減少し、免疫力も低下するため、インフルエンザなどのウイルスに感染しやすく、攻撃力も弱くなってしまいます。
一日の食事で、肉や魚の動物性たんぱく質と大豆などの植物性たんぱく質をバランスよく摂るようにしましょう。
納豆やヨーグルト:発酵食品
発酵食品はインフルエンザ予防効果が高いとされています。
納豆には強い抗菌作用があります。納豆に含まれるジピコリン酸という成分には高い抗ウィルス作用があります。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は腸内環境を整えて免疫細胞を活性化します。ヨーグルトには免疫力を高める効果があり、インフルエンザ予防の効果が期待できます。
納豆・オクラ・山芋のネバネバ成分:ムチン
ネバネバ食材に含まれるムチンには粘膜を保護する作用があり、インフルエンザ予防に効果的です。
ムチンは口や鼻など呼吸器の粘膜にも存在している成分です。
日々の食事でムチンを摂ることで粘膜をさらに強くし、風邪やインフルエンザなどのウイルスの侵入を防ぐ抗ウイルス作用を発揮します。
ワカメやメカブ:フコダイン
海藻のヌルヌルした成分であるフコダインにはインフルエンザウイルスの感染を抑制する働きがあります。
フコダインというとガン細胞を自然に消滅に導く作用が有名ですが、ウイルス感染を抑止する効果もあり、インフルエンザ予防に適した食べ物です。
果物やブロッコリー:ビタミンC
柑橘系の果物に多く含まれるビタミンCには抗酸化作用や免疫機能を高める働きがあります。
そのためインフルエンザ予防に効果的です。
1日500mgのビタミンCを摂ることで、インフルエンザや風邪にかかるリスクが大幅に低下することが、研究で判明しています。
魚やキノコ類:ビタミンD
インフルエンザ予防に効果的な栄養素としてビタミンDがあります。
魚やキノコ類に多く含まれるビタミンDはウイルスを攻撃するのに役立ちます。
1日1,200IUのビタミンD3を摂取した場合、42%も季節性インフルエンザに罹患する率が低かったという研究報告がアメリカでされました。
ポリフェノールたっぷりのココア
インフルエンザ予防に効果的な飲み物にココアがあります。
ココアにはポリフェノールが含まれていて免疫力を高めます。
ココアを飲むことによって、インフルエンザウイルス感染に対しての高い予防効果が期待できると考えられています。
免疫力をアップさせるハチミツ
インフルエンザ予防に効果的な食べ物にハチミツがあります。
ハチミツに含まれているグルコン酸は善玉菌の餌になります。
ハチミツを食べて善玉菌を増やし、腸内環境を整えると免疫力アップになり、インフルエンザ予防に効果的です。
さらに、発酵食品である味噌にも乳酸菌がたくさん含まれているので、善玉菌を育て腸内環境を整え免疫力アップ効果があります。
ビタミンCが豊富なノニ
インフルエンザ予防に効果的な栄養素ビタミンCを多く含む食べ物にノニがあります。
乾燥する季節。インフルエンザや風邪の予防にはビタミンCの摂取が重要になります。
ただし、野菜や果物に含まれるビタミンCの多くは水溶性なので、時間、熱、水に弱いという弱点があり、普段の食生活では摂取することが難しいとされています。
ならばドリンクで摂るのが、必要量も摂取でき即効性もあるのでおすすめですが、ここでも水溶性の弱点があり、2時間くらいで汗や尿として体外に排出されてしまいます。
そこで、ビタミンCを効率的に体内にとりおくのに効果的な食べ物がノニです。ノニとは、南の島で採れるフルーツの一種です。
ノニは脂溶性のビタミンCなので水に強いため、洗ってもビタミンCが流れてしまうこともなく、体内にとどまってもくれます。
冬の乾燥の季節が到来する前に、ノニを上手に取り入れてインフルエンザや風邪予防をしましょう。
インフルエンザ予防:日常生活での予防方法
日常生活でのインフルエンザ予防には飛沫感染対策が重要となります。
前述しましたように、インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみをした時に、ウイルスを含む唾液や鼻水のしぶきが飛び散ること(飛沫)による感染です。
したがって、唾液や鼻水のしぶき(飛沫)を浴びないようにることで、インフルエンザに感染するリスクを大きく減少できます。
ウイルスへの接触の機会を減らす
人ごみを避けて予防する
やむを得ず人ごみに入る時は、できるだけ短時間にしましょう。
予防のために密室や人が多い屋内に長くいない
人の多い室内にいる時は、マスクを着用したり、換気扇や窓の近くなど空気が停滞しない場所にいるようにしましょう。
ウイルスの体内への進入を減らす
手洗いでインフルエンザ予防
手指などについたインフルエンザウイルスを物理的に除去するのに手洗いは有効です。また、インフルエンザウイルスはアルコールなどの消毒薬に非常に弱いため、アルコール製剤の使用も効果的です。
マスク着用でインフルエンザ予防
マスクの着用は飛沫感染や空気感染の予防に効果的です。
手袋をしてインフルエンザ予防
手袋の着用により、ウイルスを含む唾液や鼻水のしぶきが手につくことを防げるので、飛沫感染や空気感染の予防に効果的です。
免疫力の低下を防ぎ、抵抗力を高める
バランスの良い食事でインフルエンザ予防
食事面では栄養バランスの良い食事を規則正しく食べることが大切です。
十分な睡眠でインフルエンザ予防
インフルエンザは免疫力の低下によって、発症または悪化します。十分な睡眠をとることで成長ホルモンが分泌され、寝ている間に細胞は活性化し、免疫力も高めてくれます。疲れを感じた場合は無理をせず、しっかりと体を休めましょう。インフルエンザ予防には8時間程度の睡眠をとることをお勧めします。
正しいうがい手洗いでインフルエンザ予防する
正しいうがいの方法
外から帰ったらすぐにうがいをして、のどの粘膜についたウイルスを洗い流します。
うがい薬は、使用することで、のどの殺菌・消毒効果がいっそう高まりますのでおすすめです。
手順
- うがい薬を適量コップに入れ、説明書に記載されている量の水を加えます
- まず一口含み、少し強めに「ブクブク」っと口の中をゆすいで吐き出します
- 次に一口含んで上を向き、約15秒位のどの奥まで「ガラガラ」うがいをして吐き出します
- もういちど一口含んで上を向き、「ガラガラ」うがいを約15秒位します
正しい手洗いの方法
手順
- まず流水で手を洗います
- 次にせっけんをつけてしっかり泡立てます
- 手のひら、手の甲をこすり、指の間は、両手を組むようにしてこすり合わせて洗います
- 流水でせっけんと汚れを充分に洗い流します
- 清潔な乾いたタオルで水分をしっかりとふき取ります
ポイント!
- 親指は、反対の手でねじるようにして洗います
- 指先、爪の間は手のひらの上で指先をこするように洗います
- 手首は、反対の手でねじるようにして洗います
薬でインフルエンザ予防する
予防接種薬(ワクチン)でインフルエンザ予防する
最も感染を予防できる方法はワクチンです。
ワクチンは接種を行っても個人差により、必ずしもインフルエンザ感染を防ぐ効果が得られない場合もあり、100%の予防効果はありません。
現行の皮下接種ワクチンはインフルエンザの感染予防より、万一感染した場合の、症状の重症化を防ぐことに重点が置かれた予防法になっています。
治療薬でインフルエンザ予防する
インフルエンザ治療薬タミフル・イナビル・リレンザを予防投与することで、インフルエンザ予防に効果的です。
ただし、まだ日本では予防薬としての処方は健康保険の適用外であり、さらに原則的な利用条件が定められています。
●タミフル予防投与の利用条件
インフルエンザ感染症を発症している患者の同居家族や共同生活者(施設などの同居者)が、➀高齢者(65歳以上)、②慢性呼吸器疾患患者又は慢性心疾患患者、③代謝性疾患患者(糖尿病など)、④腎機能障害患者に該当した場合、タミフルのカプセル製剤を1日1回、予防使用することが認められています。
●リレンザ予防投与の利用条件
リレンザの予防投与では、その対象が「原則としてインフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族または共同生活者である、➀高齢者(65歳以上)、②慢性心疾患患者、③代謝性疾患患者(糖尿病等)、④腎機能障害患者に該当した場合に投与が認められています。
家庭内でのインフルエンザ感染予防対策
家族がインフルエンザにかかってしまった時、家庭内で感染を予防する対策として、ウイルスを減少・消滅させることが効果的です。
換気して予防対策する
インフルエンザ予防では空気感染対策も重要です。締め切った部屋内の空気中をウイルスが漂っていると、時間の経過と共にウイルス濃度が非常に高くなります。
部屋の窓を開けて換気することが非常に大切になってきます。目安としては1時間に5分ほど換気をしましょう。
保湿して予防対策する
インフルエンザウイルスは湿度50%以上に加湿された環境では急速に死滅します。加湿器を使用して部屋の湿度(50~60%)を保つことにより、ウイルス感染を大幅に減らすことが可能です。
もし加湿器がない場合でも、部屋にコップに入れた水を置いたり、水で濡らしたタオルをかけておくだけでも、加湿効果を得られます。
ゴミを正しく捨てて予防対策する
インフルエンザに感染してる人が使用した鼻紙などのゴミは水分を含ませ密封し、小まめに捨てるようにしましょう。
ゴミ箱は蓋つきのものがおすすめですが、なければゴミ袋の口をしばっておくだけでも良いです。
予防対策のために同じものを使わない
インフルエンザに感染してる人と同じタオルを使用しないようにしましょう。
洗濯で予防対策する
インフルエンザに感染してる人の使用した衣類やタオルは、こまめに洗濯する。
尚、インフルエンザウイルスは日光や消毒薬に非常に弱いため、感染者の洗濯物と一緒に洗っても問題はないと考えられます。
まとめ:インフルエンザ3つの予防方法と家庭内感染5つの対策
いかがでしたか?「インフルエンザの予防方法」をテーマにご紹介させていただきました。
最後にもう一度、3つの予防法と家庭内感染5つの対策について確認してみましょう。
インフルエンザ3つの予防法
その1:食べ物で予防する
その2:日常生活での予防方法
その3:予防接種薬(ワクチン)や治療薬で予防する
家庭内での感染予防5つの対策
その1:換気する
その2:保湿する
その3:ゴミを正しく捨てる
その4:同じものを使わない
その5:こまめに洗濯する
インフルエンザは予防が基本ですが、もし感染してしまったとしても慌てず速やかに医療機関を受診し、医師、薬剤師の指示に従い療養しましょう。
知識を持っていると慌てず対応できます。早め早めの予防をされることを願っておりますし、当記事がそのためのお役にたてれば幸いです。
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