インフルエンザ予防接種の時期と間隔!2017子供や大人はいつからが効果的?
2017/08/20
今回は、インフルエンザ予防接種の時期や間隔、効果についてご紹介します。
毎年12月~3月にかけて猛威をふるうインフルエンザ。寒い時期になるとインフルエンザが気になりますね。特に小さな子供がいると親も何かと心配です。
「インフルエンザ予防接種の時期や間隔は?」「インフルエンザワクチンは本当に効果があるのかな?」「インフルエンザの予防接種はいつからが効果的なの?」と思われてる方も多いと思います。
まず結論から申し上げますと、インフルエンザの予防としては予防接種(ワクチン)がとても効果的です。
次に予防接種を受ける時期ですが、例年ですと10月中旬~12月中旬の間に、生後6ヶ月から13歳未満の子供の方は2~4週の間隔で2回、13歳以上の方は1回または1~4週間の間隔で2回行うと効果的とされています。
さらにアメリカで、「インフルエンザ予防接種ワクチンは午前中に投与した方が効果的」という報告がされました。
そこで今回は、
- インフルエンザ予防接種は毎年するべき?
- インフルエンザ予防接種ワクチンの効果と期間
- 子供がインフルエンザの予防接種を受けるべき時期、間隔、回数
- 大人がインフルエンザの予防接種を受けるべき時期、間隔、回数
- インフルエンザ予防接種の副反応(副作用)
- インフルエンザ予防接種にかかる費用(料金)
といった内容で、インフルエンザ予防接種の時期や間隔、効果について詳しくご紹介したいと思います。参考にしてください。
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インフルエンザ予防接種の時期と間隔!2017子供や大人はいつからが効果的?
インフルエンザ予防接種は毎年した方が効果的?
インフルエンザの予防接種は毎年した方が効果的です。
インフルエンザは一度感染すると、原因となったウイルスに対して抵抗力が高まるため、多くの人が免疫を持つことになります。
しかし、インフルエンザウィルスの遺伝子は変化しやすく、従来のウイルスの遺伝子が突然変異し新型インフルエンザが発生します。
すると従来のインフルエンザと構造が大きく異なる新型インフルエンザは多くの人々に免疫がなく、感染が拡大する傾向にあります。
そこで、インフルエンザにかからなくするか、かかった場合でも症状を軽減するために、毎年、インフルエンザ予防接種(ワクチン)を受けた方が効果的な予防法だとされます。
インフルエンザの予防接種の効果
インフルエンザの予防接種には、➀インフルエンザにかかりにくくする、②感染しても症状が軽くてすむという効果があります。
世間では、予防接種は「効果がある」派と「効果がない」派で分かれています。
それは医療現場でも同じことで、医師や看護師などの医療従事者に「効果がある」という方が多く、ウイルスなどを研究している学者の方に「効果がない」という方が多く見られます。
前述しましたように、インフルエンザウィルスの遺伝子は変化しやすく、従来のウイルスの遺伝子が突然変異し新型インフルエンザが発生することが、見解が分かれる理由の1つだと考えられます。
後述しますように、1回の接種でも免疫力を補強できます。
予防接種を受けないより、1回でも接種を受けた方が、万一インフルエンザにかかってしまっても症状の重症化を防いだり、死亡予防効果を低く抑えられると言われています。
また、小さなお子さんや、ご高齢の方、病気治療中の方など抵抗力が低い、もしくは落ちているご家族へのインフルエンザ感染を防ぐという目的で予防接種を受けられる人もいらっしゃいます。
インフルエンザの予防接種後に抗体ができるまで3~4週間かかります。その後効果が出始めてから、およそ4~5か月は予防接種の効果が持続します。
今年のワクチンはどの種類のインフルエンザに効果があるの?
インフルエンザワクチンは、その年の初冬から流行するウイルス株を予測して製造されます。
インフルエンザウイルスには大きく分けてA型とB型がありますが、それぞれさらに細かく種類が分かれています。
国内外で、インフルエンザB型は2系統(山形系統とビクトリア系統)のウイルスが混合流行していることが多くなってきているので、2015/2016シーズンより、A型2種類とB型2種類の計4種類が含まれたワクチンになりました。
より多くのインフルエンザウイルスによる重症化を防ぐための研究開発が進んでいます。
インフルエンザ予防接種は午前中が効果的
インフルエンザ予防接種効果に関係するT細胞は午前中に活動が活発になります。
そのため、予防接種は午前中に受ける方が効果的だとされる報告がアメリカでされました。
以上、インフルエンザ予防接種の効果についてご説明しましたが、予防接種を受けられない方もいらっしゃいますので注意してください。
予防接種を受けるのに注意が必要な人
インフルエンザワクチンはその製造工程でふ化鶏卵を使用しているため、わずかですが卵由来の成分が残っています。
近年は高純度に精製されていますのでほとんど問題となりませんが、卵を食べると蕁麻疹や全身の発しんが出たり、口の中がしびれるような強い卵アレルギーがある場合は、ワクチン接種の前に必ず医師に相談してください。
また、次の(1)~(4)の方はインフルエンザワクチンの接種を避けてください。
<予防接種実施規則第6条による接種不適当者(抜粋)>
(1) 明らかな発熱を呈している者(通常は、37.5度を超える場合をいいます)。
(2) 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者。
(3) 当該疾病に係る予防接種の接種液の成分によってアナフィラキシーショックを呈したことが明らかな者。
(4) その他、予防接種を行うことが不適当な状態にある者。
上記の方以外でも予防接種に注意を要する人もいます。不安や持病がある方は、かかりつけの医師などに相談し、判断していただくことをおすすめします。
インフルエンザの予防接種(ワクチン)の時期はいつから?間隔は?
インフルエンザの予防接種(ワクチン)を受ける時期は10月中旬~12月中旬頃までが効果的です。
インフルエンザは例年12月から感染者が増えはじめ、1月~3月に流行のピークとなります。
インフルエンザの抗体ができるまで3~4週間かかりますので、インフルエンザが流行する1月までに抗体をつけておくことが必要です。12月中旬頃までに予防接種を受けることをおすすめします。
予防接種を受けて効果が出始めてから、およそ4~5か月は効果が持続します。
10月中旬~12月中旬頃までに接種しますと、4月~5月まで感染防止になります。
2017年インフルエンザ予防接種の予約開始はいつから?
2017年インフルエンザ予防接種は10月1日から開始されます。
インフルエンザの予防接種は、多くの医療機関で毎年10月になると予約受付がはじまります。かかりつけの病院がありましたら、問い合わせてみてください。
2018年1月くらいまで予防接種を行っている病院もありますが、ワクチンの数に限りがあるので、なくなると受けられなくなります。
それでは次に、インフルエンザの予防接種を受ける効果的な時期と時間帯、その理由を、子供と大人それぞれについてまとめましたので、参考にしてください。
インフルエンザ予防接種の間隔や回数は?
生後6カ月以上~13歳未満の小児では、2回のワクチン接種を2~4週間隔で受けるのが効果的とされています。
(※6ヶ月未満の乳児は予防接種できません)
13歳以上の方では、1回または2回のワクチン接種を2~4週間隔で受けるのが効果的とされています。
子供がインフルエンザ予防接種を受ける時期はいつから?
子供のインフルエンザ予防接種の場合は、1回目の接種は10月~11月、2回目の接種を11月~12月の午前中に受けると効果的です。
生後6ヶ月から13歳未満の子供の方の場合、ワクチンの接種は通常2回で、およそ2~4週の間隔で行うことになっています。子供はインフルエンザに対する免疫力が少ない可能性が高いという理由からです。
大人がインフルエンザ予防接種を受ける時期はいつから?
大人のインフルエンザ予防接種の場合は、1回目の接種は10月~11月、2回目の接種を11月~12月の午前中に受けると効果的です。
13歳以上の方や成人している大人の場合、1回またはおよそ1~4週間隔で2回接種します。通常1回のワクチンの接種でインフルエンザが64%予防できると言われています。
大人はインフルエンザに対する大なり小なりの免疫を持っているので、1回の接種で免疫力を補強できるという理由からです。
ただし、13歳以上の方であっても、持病(慢性疾患)があり免疫力が著しく低下している場合などは、2回接種した方がいいこともあります。かかりつけの医師に相談してみましょう。
また、毎年流行するインフルエンザウイルスの遺伝子は突然変異しますので、2回の接種を受けることがより堅実です。
インフルエンザワクチン2回目接種について
次回の注射のときは、反対の腕あるいは同じ腕でも前回の注射部位とは違う部位にワクチン接種を受けてください。
(例)1回目のワクチン接種を右腕に受けた場合、2回目の接種は左腕にするか、右腕なら前回の注射とは違う部位にします。
予防接種は1回では効果がないの?
1回の予防接種でも、もちろん効果はあります。
前述しましたように、1回の接種で免疫力を補強できます。受けないより、1回でも接種を受けた方が、インフルエンザにかかってしまっても症状が軽くすむ場合や、死亡する可能性が低く抑えられます。
大人でも予防接種を積極的に2回受けた方がよい人
- 65歳以上の高齢者
- 喘息など気管支の持病がある人
- 基礎疾患(心疾患、肺疾患、腎疾患)がある人
- 免疫力が低下している人
以上の方は重症化しやすいので、かかりつけ医とよく相談のうえ、予防接種を2回受けることをおすすめします。
インフルエンザ予防接種を受けたら
- インフルエンザ接種日は過激な運動を避けます
- 注射部位は清潔に保ちます
- 接種日の夜は、熱がなく普段と変わりがなければ入浴も可能です
- 注射の部位は石鹸でゴシゴシ洗わないようにしましょう
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インフルエンザ予防接種の副反応(副作用)
インフルエンザワクチン接種後、以下のような副反応(副作用)が起こることがあります。
30分以内に急な副反応が起こることがまれにありますので、その場合、お子さんの様子をしっかり観察し(メモすると良いです)、医師とすぐに連絡が取れるようにしておきましょう。
箇所(局所)部分の副反応
- 赤くなる
- 腫れる
- 硬くなる
- 痛くなる
- 熱っぽくなる
接種を受けた10~20%の方に起こる副反応(副作用)です。これらの症状は通常2~3日でなくなります。
全身の副反応
- 発熱
- 頭痛
- 悪寒(寒気)
- 鼻水
- 倦怠感(だるさ)
- 嘔吐
- 下痢
- めまい
接種を受けた5~10%の方に人に起こる副反応(副作用)です。これらの症状も通常は2~3日でなくなります。
重篤な副反応
非常にまれですが、以下のよう副反応が起こることがあります。
- 高熱
- けいれん
- 蕁麻疹(じんましん)
- アナフィラキシー症状
- 急性散在性脳脊髄炎
- ギランバレー症候群
- 肝機能障害、黄疸
- ぜんそく発作
- 血小板減少性紫斑病
予防接種で副反応(副作用)が出た時は、早めに接種を受けた医療機関に相談してください。
インフルエンザ予防接種の費用
インフルエンザ予防接種にかかる費用は子供の場合、1回目の接種費用の平均は\2,600、2回目は1回目より安くなるケースが多く\2,200前後です。大人の場合、1回目の接種費用の平均は\3,000前後になります。
インフルエンザ予防接種の費用は病院や地域によって異なります。
異なる理由としまして、ワクチンのメーカーや成分の違いがあります。さらに、インフルエンザの予防接種は自由診療のため、費用は各医院の自由裁量で決められるからです。
ところで、「病院は高く、診療所は安い」というイメージを持つ人も多いですが、実際に差はほとんどありません。
一方で地域別の価格差は大きく、東京都や神奈川県など首都圏が高く、地方が安い傾向にあります。
まとめ:インフルエンザの予防接種を受ける時期
いかがでしたか?「インフルエンザ予防接種の時期」をテーマにご紹介させていただきました。
最後にもう一度、インフルエンザの予防接種を受けると効果的な時期と時間帯や回数、費用について確認してみましょう。
その1:予防接種を受ける時期は10月中旬~12月中旬が効果的です
その2:予防接種は午前中に受けるのが効果的です
その3:生後6ヶ月から13歳未満の子供は2~4週の間隔で2回接種します
その4:13歳以上の方や成人の大人は1~4週の間隔で1回または2回接種します
その5:予防接種は毎年した方が効果的です
その6:費用は\2,000~\3,000前後かかります
インフルエンザは予防が基本です。早め早めの予防をされることを願っておりますし、当記事がそのためのお役にたてれば幸いです。
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