膀胱炎の症状!女性や男性の膀胱炎の初期症状は?病院では何科を受診する?
2017/08/20
今回は膀胱炎の症状についてご紹介します。
女性に多いとされている膀胱炎ですが、「膀胱炎ってどんな症状があるの?」「もしかしてこれって膀胱炎の症状?」とお悩みの女性も、男性も多いのではないでしょうか?
そこで当記事では、
- 膀胱炎とはどんな病気?
- 膀胱炎になりやすい一般的な原因
- 膀胱炎の症状チェックリスト
- 胱炎の初期症状とその特徴
- 膀胱炎が悪化している症状とその特徴
- 女性の膀胱炎の症状や特徴
- 男性の膀胱炎の症状や特徴
- 膀胱炎は何科を受診する?
といった内容で、膀胱炎の症状についてお伝えしていきます。
膀胱炎の症状を理解し適切な対処をすることで、つらい膀胱炎にサヨナラしてスッキリした毎日を送りましょう。
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膀胱炎の症状!女性や男性の膀胱炎の初期症状は?病院では何科を受診する?
膀胱炎とはどんな病気?
膀胱炎は、何かしらの理由で細菌が膀胱内に侵入し、炎症が起きることによって生じる病気です。
膀胱炎は、膀胱や尿道に病気があるかないかで、
- 急性膀胱炎
膀胱や尿道に病気がなく膀胱に細菌が浸入することで起きる膀胱炎 - 慢性膀胱炎
膀胱や尿道に病気があり膀胱内に細菌が住みつき繰り返し起きる膀胱炎
のふたつに大きく分けられます。
女性の膀胱炎は細菌性の急性膀胱炎の場合が多いです。
一方で、男性の場合は他の基礎疾患が原因だったり、急性前立腺炎の合併症であることがあります。
膀胱炎の原因
膀胱炎の原因として主なものは、
- ストレスや疲労
- 冷えや免疫力の低下
- トイレを長く我慢する
- 不潔な性交渉
- 温水洗浄便座の使用
- 疾患による尿道圧迫のための残尿
などが挙げられます。
女性の場合は、生理や妊娠、出産、更年期により膀胱炎のリスクが高まります。
男性の膀胱炎の主な原因としては、なんらかの理由で尿道が菌に感染し、その感染が前立腺にも広がることで、そこから膀胱炎になると考えられています。
男性の膀胱炎が繰り返し起こるのも、前立腺に細菌感染が残ってしまうことが原因として挙げられます。
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膀胱炎の症状
こんな症状ありませんか?膀胱炎チェックリスト
- 強い尿意があるが出ないことが多くある
- 排尿時に違和感を感じることがある
- 排尿の始めと終わりに痛みがある
- 尿の色が白く濁っていたり血が混じる
- 排尿し終わっても残尿感がある
- トイレに行った後またすぐトイレに行きたくなる
- 1日中ずっと尿意を感じることがある
膀胱炎の症状は主に、残尿・頻尿・排尿痛・血尿などの症状が一般的です。
さらには膀胱炎から発熱を起こす腎盂腎炎という症状もあります。
それでは、具体的な初期症状や女性・男性に多くみられる症状について詳しく見ていきましょう。
膀胱炎の初期症状とその特徴
頻尿
膀胱炎の初期症状として多いのは、トイレに行く回数の増加です。
症状の強い時は、10分間隔でトイレに行くことも少なくありません。
残尿感
1回の排尿量が少なくなります。そして排尿してもすっきりしない、残尿感が残ります。
症状が悪化すると、残尿感もますますひどくなり、トイレから出られなくなることもあります。
排尿痛
排尿の始めから排尿後に痛みを伴います。
膀胱炎の痛みとしてよく言われるのが、「ツーンとしみるような痛み」「ヒリヒリする痛み」です。
炎症を起こした膀胱が排尿によって急激に縮まり、その刺激で下腹部や尿道口が痛むといわれます。
さらに症状が悪化すると、排尿時に焼け付くような「ジンジンする痛み」があったりします。
尿の混濁・血尿
尿が白く濁ったり、時には血が混じる血尿が出ることもあります。
膀胱に入り増殖した細菌と戦った免疫細胞(白血球)の死骸が尿の中に出ることで尿が白く濁ったり、
膀胱内部の粘膜が炎症により傷つき出血することで起こります。
血尿は最初は薄く、膀胱がからっぽの状態になる最後のほうでこくなることがほとんどです。
尿の臭いがきつくなる
膀胱炎になると、排尿直後の尿からアンモニア臭がすることがあります。
これは、膀胱内で炎症を起こしている細菌が尿素をアンモニアに分解しているためだと考えられます。
また、何かが腐ったような臭いを感じる方も多いようです。
これは、膀胱炎による膿(白血球や細菌の死骸など)が尿に混濁していたり、血液が尿に混じって排出されるためです。
それ以外でも、吐き気、悪寒、節々の痛みなどの症状があることもあります。
以上のような症状が現れたら、我慢せずに早めに病院を受診しましょう。
膀胱炎が悪化している症状とその特徴
頻尿
膀胱炎が悪化してくると、残尿感がひどく何度も何度もトイレに行きたくなります。
適切な対処をせず更に悪化させてしまうと、残尿感はますますひどくなり、トイレから出られなくなることもあります。
排尿痛
膀胱炎が悪化してくると、常に下腹部に違和感や、はっきりとした痛みを感じることがあります。
さらに膀胱炎が悪化すると、排尿時に焼け付くような強い痛みを感じることもあります。
腎盂腎炎(じんうじんえん)
膀胱炎が悪化すると、腎盂腎炎や腎臓への感染が起こる場合があります。
膀胱炎が悪化して出る主な症状
- 寒気(ぞくぞくするような寒け)
- 発熱
- 高熱(震えをともない38℃を超える高熱)
- 悪心(吐き気や胸のむかつき)
- 嘔吐
- 倦怠感(全身のだるさ)
- 血尿
- むくみ
- 下腹部痛
- 背中の痛み
高熱が出たり、下腹部の痛みなどがある場合は、腎臓の腎孟まで細菌による炎症が広がり、腎孟腎炎になっている恐れがあります。
このような症状や体調の変化を感じましたら、早めに病院を受診してください。
女性の膀胱炎の症状や特徴
更年期による膀胱炎
更年期の女性の膀胱炎の症状は主に、
- 頻尿
- 残尿感
- 排尿時の痛み
など、細菌性の急性膀胱炎の症状と同じような症状があります。
ただし、更年期の膀胱炎は、症状は比較的軽めですが、治りにくく、何度もくりかえすという特徴があります。
妊娠中になりやすい膀胱炎
膀胱炎は、特に妊婦さんがなる頻度の高い病気です。
膀胱炎の主な原因菌である大腸菌が、妊婦さんの約7~10%の方でで検出されています。
膀胱炎の症状には個人差があり、中には無症状の場合もあります。
そのため膀胱炎を治療せず、「腎盂腎炎」を引き起こしてしまう場合もあり、母体と胎児に危険度が増すことになります。
そのため、「あれ?何か変だな」「いつもとちがうな」と感じたり、上記でご紹介した膀胱炎の初期症状に少しでも当てはまるようであれば、早めに産婦人科で検査を受けてください。
男性の膀胱炎の症状や特徴
通常、男性が膀胱炎になることはほとんどありません。
男性の尿道は女性に比べて長く、外部から細菌が膀胱に侵入してくる前に排尿によって一緒に排出されるためです。
ただし、診察や治療で使用される器具やカテーテルなどにより膀胱が傷ついたり、細菌が侵入して、膀胱炎が起こる場合があります。
また、膀胱炎になった場合には抗生物質が使われます。効果が早く細菌を取り除くことは容易です。
しかし、薬が前立腺の中までは届きにくく、男性の膀胱炎は慢性化することが多いのです。
膀胱炎が軽い場合、自覚症状がなく気づかず放置してしまうこともあります。
膀胱炎の疑いのある症状がなくても、「普段と何か変・・」と、不調や違和感を感じる場合は、早めに病院で受診するようにしましょう。
膀胱炎は何科を受診する?
膀胱炎になった場合、泌尿器科での受診をおすすめします。
内科や婦人科などでも診察や尿検査はしてくれますが、 尿検査ではっきりしない場合は、詳しい尿検査(尿沈渣)や尿培養が必要な場合もあります。
耐性菌の問題や再発などもありますので、できる限り泌尿器科で受診をしましょう。
膀胱炎の検査
膀胱炎の検査には通常4日から7日程度かかります。
一般的な膀胱炎の検査の流れをご紹介します。
- 問診
- 尿検査(タンパク、糖、ケトン体、潜血反応)
膀胱炎の場合ではタンパクや潜血反応に反応が出ます - 尿沈渣
尿を遠心分離機にかけて尿の中の成分を分離させ尿中の成分を調べます - 尿培養
細菌を特殊な環境で育て菌の種類を決定します - 薬剤感受性検査
どの種類の抗生物質が効果があるかを調べます
膀胱炎の治療
膀胱炎の主な治療は抗生物質の服用です。
どの薬を使用するか、治療期間については、病歴や検査の結果を考慮して決定されます。
だいたい2~3日で症状が改善される方が多いです。
まとめ
いかがでしたか?「膀胱炎の症状」をテーマにご紹介させていただきました。
膀胱炎の症状には、軽いものから非常に辛いものまで様々な状態があります。
さらに、症状には個人差もあり、無症状の場合もあります。
排尿の感覚や不調は自分だからこそ、自分にしかわからないものです。
少しでも不調や不安を感じたら、病院を受診しましょう。
心と体のサインを見逃さないように、普段から心がけてみてくださいね。
・膀胱炎の原因について、詳しくは
繰り返す膀胱炎の原因は?治らない膀胱炎のは菌やストレスが原因?をご覧ください
・膀胱炎の治し方について、詳しくは
膀胱炎の治し方と市販薬!すぐ緩和する自力ケア法と病院での治療法をご覧ください
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