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中耳炎の治し方!子供や大人の耳の痛み中耳炎の原因と症状別8つの対処法

2017/08/20

今回は、耳の奥や中に感じる耳の痛み「中耳炎」の原因と治し方についてご紹介します。

「耳の奥がズキズキ痛い!なんで?」突然、耳の中や奥でズキンとする痛みがあり辛い思いをしていませんか?

耳の中や奥が痛くなる主な原因7つ

  1. ストレスによる耳の痛み
  2. 急な気圧の変化による耳の痛み
  3. 耳掃除のし過ぎによる耳痛
  4. イヤホンの長時間使用による耳の痛み
  5. 首や肩のコリによるリンパ節の腫れ
  6. 喉の炎症による耳の奥の神経痛
  7. 耳の痛みの原因となる主な病気である中耳炎

中でも7の中耳炎は、耳の急な痛みや発熱、耳鳴りなどの症状を伴い、放っておくと重症化しやすく注意が必要です。

中耳炎というと子供の頃はそれほど珍しい病気でないと思われますが、意外と大人になっても中耳炎を発症することを知っている人は少ないのではないでしょうか。

 

そこで当記事では

  • 耳の痛みの原因になる中耳炎とは?
  • 子供や大人が中耳炎になる原因は?
  • 子供でも大人でも発症する2種類の中耳炎とは?
  • 急な耳の痛みや発熱、耳鳴りなど中耳炎の症状について
  • 中耳炎の治療と対処法

と言った内容で、耳が痛い原因の中耳炎について詳しくご紹介します。参考にしてください。

 


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中耳炎の治し方!子供や大人の耳の痛み中耳炎の原因と症状別8つの対処法

 

中耳炎とは

 

中耳は鼓膜の奥、中耳膣、耳小骨、耳管からなり、鼻の奥と管で繋がっています。

中耳炎とは、主に細菌が耳管を経て中耳に入り込んだ結果、中耳が炎症を起こす病気です。

基本的に細菌感染症であることが多いですが、ウイルス感染や膠原病により中耳炎をきたしている場合もあります。

 

子供や大人の中耳炎が起こる原因

中耳炎の原因について、子供と大人それぞれの場合を見て行きましょう。

 

子供の中耳炎の原因

子供の中耳炎の主な原因は細菌感染によるものです。

プールやお風呂に入った時に、急に耳が痛くなったり、発熱するなど、急性中耳炎を発症する子供は多いです。

しかし、原因はプールやお風呂で耳に水が入ってしまったからではありません。

中耳炎の原因は細菌感染です。細菌は耳の外から入ってくるのではなく、多くの場合は、鼻の奥と繋がっている耳管経由で中耳に細菌が浸入し、膿がたまる事が原因とされています。

簡単に言いますと中耳炎の原因は、風邪をひいたことにより、鼓膜の奥に細菌が入り、膿がたまることです。

子供の場合は大人に比べ生理的に耳管が太く短く、傾きも水平に近いので、細菌が耳に侵入しやすいこと、さらに風邪をひきやすいので、中耳炎は子供に起こりやすいとされています。

また、いわゆる「風邪症候群」である上気道炎が多い冬になりやすいほか、鼻をすする行為が習慣化している場合などは、中耳内の圧力が外部より低い状態になるため、細菌を吸い込みやすく中耳炎を発症しやすくなります。

 

中耳炎は何歳までなりやすい?

中耳炎は、生後半年から1~2歳をピークとして、5歳くらいまではかかりやすく、鼻風邪から急性中耳炎を発症する子供が多いようです。

しかし、抵抗力のつく10歳を過ぎると徐々に発症しにくくなります。

 

大人の中耳炎の原因

一般的に、大人になり耳が成長し抵抗力もつくにつれ、次第に風邪をきっかけに中耳炎を発症することは減少します。

大人が中耳炎を発症する主な原因として考えられることを列挙します。

・加齢による耳管の機能低下

・ストレス

・体調不良

・急激な気圧の変化(飛行時やエレベーター利用時など)

・鼻のかみすぎ

 

次に、子供も大人も発症しやすい急性中耳炎と滲出性中耳炎の症状や治療について、具体的に見ていきましょう。

 

子供も大人もかかる中耳炎の種類

 

子供でも大人でも発症する代表的な中耳炎として2種類の中耳炎があります。

1つ目が急性中耳炎です。

急性中耳炎は、耳管経由で中耳に細菌が浸入し炎症を起こし、膿がたまり発症します。

2つ目が滲出性(しんしゅつせい)中耳炎です。

滲出性中耳炎は、急性中耳炎の治る過程で、中耳に残っている膿が段々と抜け出し治癒していく段階の名称です。

2つの中耳炎は、それぞれ症状や治療法が異なります。

それぞれ具体的に見ていきましょう。

 

急性中耳炎の症状

 

急性中耳炎の主な症状
・耳の痛み
・発熱:聴力低下を伴う
・耳だれ
・耳鳴り
・頭痛

急性中耳炎の症状として、まず急に腫れて激しい痛みを伴います。

発症当日は我慢できないほどの激痛に加え、頭痛や発熱を伴うこともありますが、殆どの場合では一晩から数日でこれらの症状は治まります。

ただし、痛みが治まったとしても完治しているわけではありません。

鼓膜奥にたまった膿の影響で、耳だれや耳鳴りの症状が出たりすることがあります。

さらに、たまっている膿が原因で鼓膜の動きが悪くなり、聞こえが悪くなるという症状が出ることもあります。

多くの場合、数週間から1ヶ月ほどかけて膿が抜け、聞こえが徐々に良くなり、完治します。

膿の量が多い場合では、完治に数か月かかることもあります。

中耳炎は治りが悪いのではなく、時間をかけて治るものだと認識し、根気よく治していくことが大切です。

 

滲出性(しんしゅつせい)中耳炎の症状

 

滲出性中耳炎の主な症状
・耳が閉感(耳が詰まる感じ)のみ
・耳の痛みはない

滲出性中耳炎の症状として、急性中耳炎のような激しい痛みや発熱は殆どの場合ありません。

滲出性中耳炎の主な症状としては、耳がこもる、耳が詰まる、耳がふさがる感じがする耳閉感があります。

 

 


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中耳炎の治し方

 

耳鼻科もしくは耳鼻咽喉科を受診する

耳の急な痛みや熱感、耳の違和感や耳鳴りなどがある場合は、さらなる症状悪化の危険もありますので、早めの医療機関の受診をおすすめします。

以下、医療機関で行われる主な治療内容になります。

 

急性中耳炎の治療

・耳に痛みがある場合は痛み止めで痛みを止めます
・耳だれが出ている場合は、うみを吸いだします
・腫れがひどい場合は抗生剤を飲みます
・鼻水の量が多い場合は鼻水を吸引します

基本的に3日程で自然軽快するため抗生物質の投与は不要です。

しかし、3日以上長引く場合には抗生物質による治療が効果的であり、それでも効果が不十分な場合には鼓膜切開が行われます。

耳の痛みや腫れ、耳だれのピークが過ぎるのにだいたい1週間かかります。

中耳に残っている残りの膿(うみ)が段々と抜け出し治癒していく段階で、次の滲出性中耳炎の治療が行われます。

 

滲出性中耳炎の治療

滲出性中耳炎の主な治療目的は、耳がこもる、耳が詰まる、耳がふさがる感じなどで、聞こえにくくなった耳の聞こえを元に戻していくことです。

基本的には自然軽快が期待できますが、アレルギー性鼻炎を伴う場合には治療が遅れるため、抗アレルギー薬が使われます。

自然治癒しないものに対して鼓膜切開が行われます。

滲出性中耳炎の治療で大切なことは、膿(うみ)が全て無くなるまで病院へしっかり通院することです。

通院の目安は、だいたい1~2週間ごとです。

 

次に、中耳炎による突然の痛みや頭痛、耳鳴りなどの応急処置の仕方や自分でできる治し方や予防法などの対処法をご紹介します。

 

中耳炎の応急処置と予防法

 

中耳炎に効果のある「薬(市販薬)」を使う

中耳炎の激しい痛みの一刻も早い治し方は、薬で痛みを抑えることです。

医療機関で処方してもらう他に、市販薬を上手く使用します。

その場合、症状にあった適切な市販薬を選べるように、購入時は必ず薬剤師に相談してください。

 

冷やす

中耳炎で痛む耳の下や裏側、血管の通る首の後ろなどを冷やします。

中耳炎は炎症によって引き起こされるため、冷やすことで膨張して太くなった血管を収縮させ元に戻し、中耳炎による耳の痛みを緩和することができます。

冷やす場所は耳の下や裏側など痛みがある部分です。

また、血管が広がっているところを冷やすのが重要ですので、首の後ろを冷やして、耳への血管を収縮させるのも良いでしょう。

冷やし方として、氷嚢がなければ、濡れタオル、冷剤や袋に入れた氷をタオルでくるむなどし、急激に長時間冷やさないよう、冷えたら離すなど間隔をおいて冷やすようにしましょう。

 

静かな暗い部屋で安静にする

中耳炎の症状である耳閉感により、音や外気の刺激に敏感になることがあります。

また、それらの刺激が痛みを誘発させたり、増長させる可能性もあります。

そのため、中耳炎の症状を緩和するために、静かな暗い部屋でゆっくり休みます。

 

風邪予防を行う

中耳炎の主な原因は風邪をひくことです。

なので、風邪予防することで、中耳炎になるリスクを減らします。

栄養バランスの良い食事、睡眠をしっかりとることに加え、帰宅時の手洗いやウガイを習慣づけたり、趣味や運動でストレスをためない生活を送るなど、風邪をひきにくい生活環境を整えましょう。

 

正しい鼻のかみ方で予防する

鼻のかみすぎや間違った鼻のかみ方が原因で、中耳炎を発症したり悪化させてしまいます。

そこで、正しい鼻のかみ方をご紹介します。

まず、鼻をかむ時は、できるだけ柔らかいティッシュペーパーを用意します。

次に口からたっぷり息を吸い込んで、鼻の片側ずつ、少しずつゆっくり、優しくかみます。

この時、少し斜め下を向いてかむと、鼻の自然孔が開き、かみやすくなります。

さらに気を付けたいのは、鼻をすする行為です。

鼻と耳は繋がっているため、鼻水中の細菌が耳に侵入しないよう、鼻をすする行為を習慣にしないよう注意してください。

 

耳鼻咽喉科の定期検診で予防する

滲出性中耳炎は痛みが少なく、他に症状もない場合が多いため、発症していることに気づかないまま治療が遅れてしまう可能性があります。

特に、風邪をひきやすい幼児や耳の機能が低下する高齢者は、定期的に耳鼻咽喉科を受診し耳の状態を診てもらうことが予防につながります。

 

まとめ:「中耳炎の治し方8つの対処法」

 

いかがでしたか?「中耳炎の治し方」をテーマにご紹介させていただきました。

最後にもう一度8つの対処法について確認してみましょう。

 

その1:急性中耳炎の治療

その2:滲出性中耳炎の治療

その3:市販薬を使う

その4:冷やす

その5:静かな暗い部屋で安静にする

その6:風邪予防を行う

その7:正しい鼻のかみ方で予防する

その8:耳鼻咽喉科の定期検診で予防する

 

中耳炎はいつの間にかなっていることも多いですが、気づいた時に適切な対処をすることで、早めに治すことができます。

そのままにしないで、タイミングにあった治療を行いましょう。

 

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